J1アビスパ福岡は26日、臨時株主総会および臨時取締役会で前横浜Mのスポーティングダイレクター(SD)だった西野努氏(54)を代表取締役社長に選任したと発表した。金明輝前監督による複数のコンプライアンス違反が判明したことを受け、管理監督責任を明確にするため、結城耕造社長(47)は31日付で辞任する。
この日、取材に応じた西野氏は「身の引き締まる思い。おめでとうございますという言葉をかけられるが、そういう気分ではない。緊張感に包まれている」と率直な心境を語り「自分の力で何かできることがあると思った」と、難局での就任を決断した理由を明かした。
クラブの方向性については「まだ内部を十分に見切れていない」としながらも「Jリーグのクラブである以上、地域の名前を背負っている。地域としっかり向き合い、クラブを成長させていかなければならない」と強調。一方で「プロサッカーなので勝負。強く、魅力あるチームでなければならない」と述べ、経営と同時に競技力向上にも力を注ぐ考えを示した。
コンプライアンス面では、体制や仕組みの整備が不可欠とした上で「関わる人たちが自由に発言でき、思ったことをきちんと言える空気も大事」と指摘。「まずはしっかり話を聞くこと。本音で話し合える関係性が、強い組織につながる」と、対話を重視する姿勢を打ち出した。
福岡の印象については「人が親切で、食事もおいしい」と語り、クラブについても「行政や地域、多くの人に支えられている市民クラブ。それが大きな強み」と評価。最後は「目の前の課題にしっかり対応し、今回の出来事を次につなげる機会にしたい。より愛されるクラブへ成長させていきたい」と語り、新体制での再出発へ決意を示した。












