スノーボード男子ハーフパイプでミラノ・コルティナ五輪7位入賞の平野歩夢(27=TOKIOインカラミ)が死闘の舞台裏を明かした。

 衣料ブランド・ユニクロは15日、同社のグローバルブランドアンバサダーを務める歩夢のトークショーを都内で開催。兄・英樹さん(30)、弟・海祝(23=TOKIOインカラミ)と登壇した。

 2022年北京五輪金メダルの歩夢は今年1月のW杯第5戦(スイス)で着地に失敗し、股関節や鼻骨など複数箇所の骨折。それでもミラノ五輪に強行出場し、7位入賞を果たした。

 負傷したシーンについて「頭を結構強く打ってもおかしくない転倒だったので、多少なりとも板に守られてあのケガだった」と振り返る。

 その上で「少し時間が経てばアドレナリンが切れて、どんどん痛みも増してきて。トイレ、シャワーとか日常生活を送れない状態に近づいていっていた。自分の中では五輪に入る直前にピークを持っていって、五輪に挑む理想はあった。それが全て崩れちゃって、ひたすらベッドで休んで回復を待つしかない。頭の中では不安が止まらない濃い時間だった」と明かした。

 そして大舞台で前回金メダリストの意地を見せ、堂々の入賞。「もっとケガをして、ひどい状態になってもおかしくない中で、自分のパフォーマンスをしなきゃいけない状態。無事に生きて戻ってこれたのが、最終的には結果よりも一番大事だった。今までの中でも、これからも記憶に残るすごい体験だった」と回想した。