早大を卒業したスノーボード女子ハーフパイプ(HP)の小野光希(22=INPEX)は競技と就職活動を両立し、ミラノ・コルティナ五輪で銅メダルを勝ち取った。世界のトップで戦うアスリートは、なぜ競技外でも全力投球だったのか――。4月から次なる一歩を踏み出した新社会人が、本紙の単独インタビューで狙いを明かした。
3月末に行われた「はちみつきんかんのど飴」の新生活応援イベントでは「環境がガラッと変わるので、不安もあるけど、楽しみな気持ち。新社会人として頑張っていきたい」と決意表明。4月からはエネルギー開発に携わるINPEXの名を背負い、トップの舞台で戦う道を選んだ。
就職活動の軸は「競技に集中できる環境探し」。面接に挑む上では「目標を達成するまで努力できるところが自分の強み」と分析した。自身の戦績や独学で学んだ英語のスキルなどを披露して猛アピール。五輪イヤーで多忙な日々を過ごした中でも、大手企業の内定と五輪のメダルを勝ち取った。
また「スノーボードHPにおける高難度回転技の成否要因」に焦点を当てた卒論も五輪前に提出。競技に専念するために大学を休学するアスリートもいるが、小野は4年間で卒業した。文武両道を実践したのは「先を見据えて大学に入ったのもあるし、いつか競技をやめる時も来るので、そういう時にちゃんと恥ずかしくないように、競技をやりながらも、ちゃんと社会人生活を過ごせたら」との思いがあったからだ。
今後は頼もしいサポートを受けながら、引き続き夢に向かって突き進む。「できる限り会社にも通って、ちゃんと責任を持ってやっていきたい。競技面でも五輪はいい結果だったけど、ザ・スノーリーグやXゲームではまだ1位になれていない。次の五輪でも金メダルを目指して頑張りたいと思っていて、少しずつ目標を設定して積み重ねていけたら。負けず嫌いなので、今も燃え尽きることなく頑張れている」と力強く語った。
3月に22歳を迎えたばかり。伸びしろたっぷりのスノーボーダーは、貪欲に自身を磨き上げる覚悟だ。












