雪上のニューヒロインコンビが本音トークだ。ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード女子ビッグエア(BA)金メダル、スロープスタイル(SS)銅メダルの村瀬心椛(21=TOKIOインカラミ)と、SS金メダルの深田茉莉(19=ヤマゼン)による〝金メダル対談〟が実現。自他ともに認める仲良しコンビが、お互いの印象から、SSで大きな議論を呼んだ3本目に対する〝本音〟、試合後に交わした熱い抱擁にあった思いなどを明かした。
――仲良くなったきっかけは
深田 3年前くらいの大会の時で、その時にしっかりしゃべるようになったかな。でも本当に最初からしゃべりやすかった。何でかはわからないけど(笑い)。
村瀬 なんか会話とか終わっても、全然気楽にいれるよね。ツボるところが一緒で、ずっと笑っていると「うちら気が合うな」とか思うよね。お互いに波長が合うよね。
――まるで同級生のようだ
村瀬 なんかあまり先輩後輩って感じじゃなくて、普通にスノーボードが大好きで、ただちょっと年上なだけなので普通に来てほしい。あ、来てはいるけど(笑い)。
深田 そこはお互い全然気を使わない方がうれしいし、敬語もすぐに取れたよね。
――どちらからアタックしたのか
村瀬 最初はいろんな人から人見知りって聞いていたけど、しゃべってみるとめちゃくちゃしゃべりやすかった。仲良くなりたいなと思って、どんどん行くようになった。それで心を開いてくれて「心椛ちゃん面白いね」って言ってくれるようになったかな。
深田 いや、本当に面白いからね。何回でも言っている気がする。
村瀬 今回の大会も「心椛ちゃんやっぱ面白いわ」と言ってくれるってのが一番うれしいですね。
深田 めっちゃ面白いし、天然なんですよ。
――天然とは
村瀬 しゃべっていることがもう全部、なんかみんなにかみ合わないって言われるよね。「え、どういうこと?」みたいな(笑い)。口癖みたいになっていますね。
深田 それそれ(笑い)。ちゃんと聞いているのにね。
村瀬 ちゃんと聞いているのにそんな感じです…。
――競技中は2人とも人が変わったようにスイッチが入る印象だ
村瀬 競技はお互いめちゃくちゃ本気で挑んでいるよね。大会中でまじで集中をしているから、一般の方から見たらそんなに仲良くないように見えるかもだけど、集中するところは集中していて、オンとオフがしっかりしているよね。
深田 やっぱり真剣だからこそね、切り替えもちゃんとあるし、だからといってしゃべらないこともないもんね。
――SSの試合後には村瀬選手が悔しさを押し殺しながら、健闘をたたえ合っていた
村瀬 スノーボードの結果は人が決めることなので、いろんな点数の決め方があるし、スノーボードはそれでいいと私は思っている。3本目を決めた直後はめちゃくちゃうれしくて、結果を待っていたけど、茉莉が1位になった。(自分の得点が伸びなかったのは)レール(のミス)だなと思ったのに認められない自分がいた。今振り返ると良くなかったなと思っていて、茉莉も難しいコンディションの中ですばらしい滑りだったなと思いますね。
深田 心椛ちゃんの滑りは、私的にも本当に良かった。正直、心椛ちゃんの方が上だなと思ったけど、そこは私が決められないところもあるし、日本人選手として、一緒にやってきたので、たたえ合うことは当然だと思っているし、絶対に必要なんじゃないかなと思っています。
――シーズンが終わったら行きたいところは
村瀬 なんかスノーボード以外で遊んでみたい。ボード持たずにどっか行ってみたいよね。
深田 私も同じくで、やっぱり旅行とか行きたいですね。
村瀬 もうご飯でもいいし、はしゃげるならもう何でもいいかな(笑い)。どこでもはしゃげるとは思うし、どこ行っても楽しいと思うので、その時は(妹の)由徠も一緒に行けたらいいね。
☆むらせ・ここも 2004年11月7日生まれ。岐阜県出身。4歳で競技を始め、小学4年時にプロとなった。13歳で18年冬季XゲームBAを制覇。22年北京五輪BAでは、日本女子史上最年少の17歳100日で銅メダルに輝いた。
☆ふかだ・まり 2007年1月1日生まれ。愛知県出身。小学1年から競技に出会い、13歳から本格的に競技を始める。15歳でW杯のBAで初出場優勝。25年世界選手権はBAで銅メダルに輝いた。今大会の金メダルは、冬季五輪の日本女子で最年少の快挙だった。














