欧州やイスラエルのメディアは7日(日本時間)、イランの最高指導者モジタバ師の居場所を報じた。
英国を中心とした複数の欧州メディアとイスラエルメディアは「外交メモによると、モジタバ師が意識不明状態にあるとする米情報機関の分析により、その所在が初めて明らかになった。テヘランの南約140キロに位置するシーア派の聖地コムで治療を受けている。最高指導者の所在が明らかになったのは、これが初めてである」と報じた。この情報の初出は英紙だった。
それぞれのメディアが、モジタバ師が重篤な状態にあり意思決定に関与できないとしており、誰が実際にイランを統治しているのか不透明感が深まっていると伝えている。実際、戦争開始以降、モジタバ師名義の声明が2件イラン国営テレビで放送されたものの、本人が直接話す音声や映像は一切公開されていない。米国も交渉相手がモジタバ師ではないことを認めている。
ところが、モジタバ師の所在を米国メディアは一切報じていない。米情報をもとに英紙が公開し、英語圏で拡散し、イスラエルも報じているという状況なのだ。米国がモジタバ師の居場所をつかんでいるとすれば、交渉の大きな〝脅し〟材料となりそうだが…。
米国事情通は「仮に意図的なリークだとすれば、反トランプメディアとされるニューヨーク・タイムズ紙、CNNニュースなどは安易に乗ることはできない。あるいは戦争の終結という国益に関わるため、政府から『まだ出すな』と言われている可能性もある。以前からモジタバ師の病状や居場所を大まかに報じていたイスラエルメディアもあるのに、親トランプメディアのニューヨーク・ポスト紙やFOXニュースなどは報じていませんからね」と指摘する。
また、イラン国内の内部不信を煽る狙いもありそうだ。
「米メディアが伝えた場合、『必要ならいつでも標的にできる』というメッセージになるのに、それをしていない。一方で他国メディアは、最高指導者が意識不明で意思決定できず権力が空白と報じている。強硬派のイスラム革命防衛隊が台頭する中、穏健派の大統領らエリート層に権力闘争を促している可能性もある」(同)
果たして真相は――。











