東京都交通局は6月1日から都営地下鉄や都営バスなどの駅係員や乗務員の制服にポロシャツの導入を発表した。「東京クールビズ」を提唱する小池百合子都知事は既に都職員のハーフパンツ勤務を解禁し、東京の〝南国化〟が加速している。

「ウェルビーイング(体や心、生活が満たされ、幸せを実感できる状態)で働きやすい職場環境づくりを」と職員は従来の制服シャツとポロシャツを自由に選択できる。

 小池氏は今年4月に「東京クールビズ」と題し、「3つのクールを合言葉に。働く環境、暮らす環境、装う環境をクールにする」と掲げ、早朝勤務やハーフパンツ導入を推奨。実際にハーフパンツで勤務する職員もいる。

 小泉政権で環境相だった2005年にノーネクタイ、ジャケットなしのクールビズを提唱し、当時は物議を醸したが、結果的に成功させた実績がある。ハーフパンツの推奨はクールビズ以来の衝撃ともいえ、ネット上ではおじさんのすね毛が「見えるのはありかなしか」「キモい」の〝ハーフパンツ論争〟に発展した。

 小池氏は批判意見が噴出することを見越しており、「05年が早すぎたんじゃないかと、脱ぐものがだんだんなくなってしまって、もうハーフパンツにまで行き着いてしまうという状況でございますが、ここはまさに意識改革から始まって、それとともに技術、エアコンの技術をもっと良くしていく」と意に介していない。

 都庁内にはハーフパンツや朝7時勤務の啓発ポスターが張られ、週一で開催している定例会見では毎回、暑さ対策をテーマに入れ込んでいるほど熱を上げている。東京五輪を見越し、19年に小池氏が提唱した日傘と帽子をミックスした〝かぶる傘〟こそ浸透しなかったが、男性が日傘を持つのも普通の光景となった。ハーフパンツも違和感なく受け入れられる日が来るのか――。