紆余曲折を経て開幕ローテーション入りを果たした佐々木朗希投手(24)の周辺がどうにも騒がしい。

 オープン戦では極度の制球難を露呈し、登板した4試合で防御率15・88。それでも開幕4戦目の先発に抜てきされ、3月30日(日本時間31日)のガーディアンズ戦で5回途中まで4安打1失点と粘投した。懸案だった制球不安も2四球と良化させ、ロバーツ監督ら首脳陣の期待に結果で応えた。

 ただ、この登板に万民が納得したわけではない。米スポーツメディア「DEADSPIN」は1日(同2日)、「ドジャースが佐々木朗希をリリーフで起用すべき理由」として、先発から〝再転向〟させることを推奨した。

 その理由としてまず挙げたのは対戦した相手についてで「クリーブランドの打線は昨季リーグ最悪の部類に入った。攻撃陣は昨年と大差ない。彼は弱い打線を何とか抑えたものの、打者を打ち取ることに苦労していた」と指摘。その上で「球数が増え、1打席あたり5球以上を要する場面が絶えなかった。彼の新しいカットボールは第3の武器になり得そうではあるが、長期的な先発投手としてはあまり期待できない」とした。

 佐々木が降板するまでに対戦した打者は18人。1イニング平均15球で計算されることが多く、投球数の78球は突出して多いわけではないが、打者7人に5球以上を投じていた。

 今後は生命線であるフォーシームと宝刀のスプリット、そして新たに加えた左に変化するスライダー系の球種で勝負していくことなる。しかし、同メディアは「投球のレパートリーが3種類に限られ、制球力に欠ける投手が先発ローテーションで長く生き残れるとは思えない」と手厳しい。また、リリーフでは少ない球種でも先発投手のようなペース配分が不要となる。佐々木の場合は短いイニングで爆発的な力を発揮する方が〝適性〟があるとみている。

「限られた球種構成はリリーフとして投げる方がはるかに効果的だ。(昨年の)ポストシーズンではリリーフとして10回2/3を投げ、手も足も出ないほど圧倒していた。速球のコントロールにはそれほどこだわっていないようで、100マイル(約161キロ)の球を投げられるなら、完璧なコースに決める必要はない。佐々木は先発として投げる際、メカニクスやゲームプランを過度に考えすぎてしまうが、リリーフでは思い切り投げているのだろう」

 佐々木のローテ入りには、将来的にエースに押し上げたいフロント側の意向も反映されている。再度の配置転換には慎重姿勢とみられるが、同メディアは「彼はエリート級のクローザーやセットアッパーになれる可能性を秘めている」と訴えかけている。