トロントが、早くも沸騰している。ブルージェイズの岡本和真内野手(29)が、メジャー開幕カードでいきなり強烈なつめ跡を残し、米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」も熱視線を送った。焦点は単なる「3つの初」ではない。開幕直後の週末だけで、球団が巨費を投じた理由を結果で示し始めたことだ。同記事はこの開幕3連戦を、岡本とブルージェイズにとっての「ビッグウィークエンド」と位置づけた。
相手はアスレチックス。27日(日本時間28日)の開幕戦で岡本はメジャー初安打を放つと、9回にはアンドレス・ヒメネス内野手(27)のサヨナラ打で一気に生還し、メジャー初のサヨナラ得点までマークした。デビュー戦から勝利のど真ん中にいた。そして29日(同30日)の同カード最終戦で今度は待望のメジャー初本塁打。初安打、初サヨナラ得点、初アーチ――。わずか3試合で一気に回収したこの派手な滑り出しは、岡本が確かに「ただ者ではない新戦力」の匂いを漂わせる。
数字も十分に景気がいい。開幕3試合で打率3割3分3厘、出塁率4割2分9厘、長打率5割8分3厘。しかも打つだけでは、終わらない。昨季から補強ポイントとされてきた三塁も埋め、攻守両面で存在感を発揮。前出の「ON SI」が「彼は早くも期待に応え始めている」と評したのも当然だろう。まだ4月にも入っていない段階で、背番号7の和製スラッガーがブルージェイズに「補強成功」の空気を運び込んでいる。
ブルージェイズは今年1月、岡本と4年総額6000万ドル(約90億円)で契約した。当初は巨人で本塁打を量産してきた実績はあっても、メジャーでは未知数と見る向きもあった。だが、その懐疑論は開幕最初の週末で早くも揺らぎ始めている。トロントが欲しかったのは、ただの新外国人ではない。打線の景色を変える主砲候補だ。開幕カードで一気にスターダムへのし上がった岡本は、その看板をいきなり背負い始めた。












