もはや「期待」という言葉では足りない。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が29日(日本時間30日)に発表した「2026年版〝MLB楽観度メーター〟ランキング」で、ドジャースが全30球団の頂点に立った。しかも、ファンの楽観度は驚異の99・8%。3連覇へ向かう王者に対し、現地の空気は「楽しみ」ではなく、ほとんど「当然」の領域に入りつつある。
記事によれば、この調査は3月中旬に実施され、1万1000人以上のファンが参加。全体平均の楽観度は72%だったが、ドジャースはそこからさらに突き抜けた。前年も99・7%で1位だったが、今年はそこをさらに上回ったというからすさまじい。ファンのコメントも、その勢いをあらわにするものばかりで「永遠の黄金時代が到来した」「希望なんてない。保証があるんだ」といった声まで並んだ。
興味深いのは、単にドジャースが1位だったことではない。2位ブルージェイズが96・2%、3位マリナーズが95・7%、4位タイガースが95%と高水準の球団が続く一方、最下位のツインズは4・3%、29位エンゼルスは5・7%。同じメジャーの開幕前でありながら、球団ごとの体感温度は天国と地獄ほど違う。
特にエンゼルスの落差は強烈だ。ファンのコメントには「史上最も長くて意地悪な悪ふざけ」「チームは10年間漂流状態にある」「どこから始めればいいのか」といった嘆きが並んだ。ツインズも、また深刻で「史上最悪のツインズになるかもしれない」とまで書かれている。「楽観度メーター」という名前とは裏腹に、実態は球団とファンの関係性を映し出す〝残酷な通知表〟であることがよく分かる。
一方で中位以下にも、別種の熱はある。ホワイトソックスは67・2%で23位ながら、再建の芽に目を向ける声があり、コメント欄では29日の敵地ブルワーズ戦でメジャーデビューから開幕3試合連続本塁打を記録し、MLB史上4人目の快挙を成し遂げた村上宗隆内野手(26)の名前も「見ていて楽しい選手」の一人として挙がった。勝率や順位だけではなく、球団がどこへ向かっているのか。その筋道が見えるかどうかで、楽観度は大きく変わる。
要するに、このランキングが示したのは戦力差だけではない。王者に漂う「疑いのなさ」と、低迷球団を包む「諦めの深さ」だ。ドジャースはもはや優勝候補というより、倒せるのかが問われる側に立った。26年のMLBは開幕前の時点で、すでに〝希望の総量〟まで大きく偏っている。












