開幕早々、米球界に身もふたもない〝結論〟が投げ込まれた。米メディア「ヘビー」が取り上げたのは、米スポーツ専門局「ESPN」に所属しシニアライター兼コメンテーターを務めるバスター・オルニー氏(62)の過激発言だ。
長年ヤンキースなどの番記者を務め、現在も「サンデーナイト・ベースボール」などで発信を続ける球界屈指の論客は、ESPNの朝の情報番組「Get Up」で今季のワールドシリーズ進出予想を問われると「ドジャース以外のチームを選ぶということは、単に面白みを出そうとしているだけだと思うよ。だってドジャースはそれほど強いからね」と言い切った。まるでペナントレース全体を〝前座扱い〟するかのような痛烈な一言だった。
この言葉が刺さるのは、単なる挑発では済まない現実があるからだ。ドジャースはワールドシリーズ連覇中で、今季もMLB公式サイトの識者予想で3年連続の頂点に立つ筆頭候補に推されている。しかも今季は大谷翔平投手(31)ら豪華布陣に加えカイル・タッカー外野手(29)まで獲得し、打線の破壊力をさらに上積み。
本拠地ドジャースタジアムで26日(日本時間27日)に行われた開幕戦でも、ダイヤモンドバックスに8―2で快勝。山本由伸投手(27)が6回2失点のクオリティースタート(6回以上、自責3失点以下)で試合をつくった。確かにオルニー氏の爆言は波紋も広げているが、根拠ゼロのアジテーションではない。
むしろ興味深いのは、オルニー氏がここまで言い切ったことで、今季のMLBが「ドジャースをどう倒すか」ではなく「本当に倒せる球団があるのか」という構図に変わりつつある点だ。戦力比較ではなく、対抗馬探しそのものが〝演出扱い〟される。
ヤンキース、メッツ、ブルージェイズ、カブス、マリナーズといった有力候補の名前が並んでも、主役は結局ドジャース――。そんな空気を、全米に先回りして可視化したのが、今回のオルニー氏による発言だったとも言える。3連覇となれば、1998~2000年ヤンキース以来の偉業。ナ・リーグでは史上初の快挙だ。まだ3月なのに、もう秋の主語がロサンゼルスで固定されかけている。












