ドジャースが、またしても歴史の扉をこじ開けようとしている。米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」は、ワールドシリーズ2連覇中のドジャースが2026年シーズンにおいてナ・リーグ球団では前人未到となる世界一3連覇へ挑む構図を特集した。ナ・リーグ勢でワールドシリーズ3連覇を成し遂げた球団は過去になく、達成なら〝常勝軍団〟の看板を通り越して完全に「歴史級」だ。
しかも、今オフも容赦がない。球団は剛腕守護神エドウィン・ディアス投手(32)を加え、さらに主砲候補としてカイル・タッカー外野手(29)を補強。外から見れば「もうやりすぎ」「野球を壊している」と言われても不思議ではない陣容だが、当のクラブハウスにあるのは慢心ではなく、むしろ異様なまでの平常心だという。
デーブ・ロバーツ監督(53)は春季キャンプ中、外部の期待や雑音に惑わされず、自分たちに集中する重要性を繰り返し強調した。さらに今季最初のロッカールームスピーチでは、「自分より大きなもののためにプレーしろ」というチーム第一の精神をあらためて叩き込んだという。スター軍団は、ともすれば個の集合体になりやすい。だがロバーツ監督はそこを真逆へ振り切り、〝勝つための集団〟として再び束ねようとしている。
そして、その壮大なシーズンはいよいよ幕を開ける。ドジャースは26日(日本時間27日)から本拠地ドジャー・スタジアムでダイヤモンドバックスとの開幕3連戦に突入。5万超のスタンドが熱を帯びる本拠地で、「ナ・リーグ初の3連覇」というとてつもない物語がついに走りだす。
実際、MLB予測システム「PECOTA」でもドジャースは103勝59敗でメジャー最高成績が見込まれている。ただしドジャースファンが本当に欲しているのは、レギュラーシーズンの派手な数字だけではない。22年に111勝を挙げながら短期決戦で姿を消したように、問われるのは10月の修羅場を勝ち切る本物の強さだ。3連覇は夢物語ではない。だが同時に、それは〝勝って当然〟の重圧と嫉妬を一身に浴びるいばらの道でもある。
最強軍団の162試合は、栄光の更新か、反感の増幅か――。その両方を背負って始まる。












