第98回選抜高等学校野球大会の第4日第1試合(22日)で九州国際大付属(福岡)が神戸国際大付属(兵庫)に延長11回タイブレークの末、4―3で逆転サヨナラ勝ち。昨年の明治神宮大会決勝でも対戦した強豪校との激闘を制した。

 1点ビハインドの延長11回裏二死一、三塁。3番・吉田秀成内野手(2年)が振り抜いた打球は高々と舞い上がり左中間へ。背走しながら打球を追った左翼手が必死にグラブを伸ばしたもののわずかに届かず打球はグラウンドに落下すると三塁走者に続いて一塁走者も一気にホームイン。あとアウト1つで初戦敗退という絶体絶命のピンチから起死回生の逆転サヨナラが飛び出した。

「ネクストバッターサークルのときから自分が決めてやるから〝俺に回せ〟と言っていた」という吉田だが、1―2と追い込まれながらも冷静に狙い球を待っていた。「豊岡投手のスライダーをずっと待っていた。やっと来たと思って打ったら(左翼を)超えました。とにかく〝超えろ、超えろ〟と思って走っていました」。殊勲の吉田にはチームメイトから「ナイスバッティング!」「ありがとう」と感謝と祝福の言葉が浴びせられた。

「甲子園で1勝することがこんなにも大変なのかと思いながら戦っていました」。楠城祐介監督(42)が語ったように昨年の明治神宮大会決勝で大勝(11―1)した神戸国際大付との再戦は死闘となった。

 それでも「昨年から粘り強く戦うことだけはうちはしっかりできていた」と楠城監督は手応え十分。難敵を下して1回戦を突破した〝秋のチャンピオン〟がこのまま一気に波に乗っていくか――。