第98回選抜高等学校野球大会の第3日第1試合(21日)で花咲徳栄(埼玉)は東洋大姫路(兵庫)に3―2で競り勝ち、16年ぶりの2回戦進出を決めた。
6回一死まで無安打に封じ込まれたが、1点ビハインドの8回一気にたたみ掛けた。まずは一死二塁で9番・市村(3年)はカウント1―1から豪快に空振り。三振と勘違いした市村は一度ベンチに戻りかけたが、再び打席に戻ると左前打を放ってチャンスを広げた。
続く岩井(3年)は押し出しの四球をもぎ取って同点。さらに2番・鈴木(3年)がカウント3―2から放った遊ゴロの間に代走で出場していた三走・山田(3年)、二走・更科(3年)が一気に生還。2点を奪取して勝ち越しに成功した。
岩井隆監督(56)は「狙った作戦」と明かし、「走者も足が速いのが3人揃ったので何が何でも点を取ると。ストライクゾーンにきたら鈴木は低く打てるという、選手を信じた結果です」と目を細めた。
先発・黒川(3年)も9回132球を投げて9安打2失点の粘投。走者を背負いながらも大崩れすることなく試合を締めた。指揮官は「後半になればなるほど良くなる投手。体が強いなと思います」とたたえた。
2003年のセンバツ大会で顔を合わせた両校は延長15回でも決着はつかず、再試合の末に花咲徳栄は東洋大姫路に5―6で敗れていた。〝因縁の相手〟との一戦だけに、岩井監督も「なんとなく9回に追いつかれるんじゃないかというイヤな予感もありました」としつつ「なんとか27個目のアウト取ってくれました」と安堵の表情を浮かべていた。












