新日本プロレス春の最強決定トーナメント「NEW JAPAN CUP(NJC)」は21日長岡大会で決勝戦が行われ、「ユナイテッド・エンパイア(UE)」のカラム・ニューマン(23)が上村優也(31)を撃破し、初優勝を飾った。
出場24選手の頂点を決める大一番は、25分超の激闘となった。上村の猛攻を耐え抜いたカラムはライオンズ・シャイナー(ダイビングボディーアタック)をトラースキックで迎撃し逆転。最後は新技MAKE WAY(変型スクラップバスター)で栄冠を手に入れ「この団体の外国人エース…それだけじゃない。今の新日本のエースは俺だ」と勝ち誇った。
23歳6か月でNJCを制したカラムは、オカダ・カズチカ(現AEW)が保持していた最年少優勝記録(25歳4か月)を更新。4月4日両国大会でIWGPヘビー級王者・辻陽太に勝利すれば、中邑真輔(現WWE)が保持する同王座の最年少記録(23歳9か月)まで更新することになる。
カラムは取材に応じ「俺はすでに新日本プロレスの歴史に名を刻んでいる。この偉業を成し遂げれば、この国がこれまでに見た最高の外国人レスラーの一人としての地位が確固たるものになる。この団体の基準となっていたレスラーたちを凌駕し、やがては誰もが超えようとする新たな基準となるだろう」と記録への意欲をのぞかせた。
近年の新日本プロレスでは主力選手の退団が相次ぐだけでなく、最強外国人として君臨してきたレスラーが続々と海外マットへ移籍している。そんな中でカラムは、2月大阪大会でデビッド・フィンレー(現AEW)を撃破した後に「俺はどこにも行かない」と宣言。その真意について「ここに来るために、俺は英国や欧州で何年も働いてきた。夢を捨てるために懸命に働き、友情を犠牲にし、収入もなく、ホームレスになるリスクを冒したわけじゃない。俺は(新日本と)複数年契約を結んでいて、日本で自分のレガシーを残したい。他の連中は皆去り、日本に背を向けたが、俺は『ここに残る』と宣言した。だから、夢を生き続けさせるために全力を尽くす」と明かす。
英国時代に15歳の若さでデビューしたカラムだったが、もちろんプロレス一本で生活できていたわけではない。
「仕事に就いてもトレーニングや試合に行くために休みをせがむばかりで、2か月でクビになったこともある。でも2024年の初めに、今年はプロレスで成功する年だと自分に言い聞かせた。プロレスだけに専念し、プロレスで生計を立てることにした。もしうまくいかなければ、ただ諦めるだけだと。その決意が俺を日本へと導いてくれた」
幼いころにプロレスを教えてくれた元レスラーの祖父は13年前に死去し、カラムのデビューを見届けることはかなわなかった。「俺は人生をレスリングにささげてきた。祖父は亡くなる前に『俺の思い出のために、どの試合もこれが最後だと思って戦え』と遺言を残してくれた。だからこそ俺はこれほどまでに懸命に努力しているんだ」
異国の地で頂点をつかみ取る日は、もうすぐ目の前まで来ている。













