ベネズエラが史上最強軍団を下して悲願を達成した。17日(日本時間18日)にWBC決勝戦(ローンデポ・パーク)が行われ、ベネズエラが米国を3―2と制して初優勝に輝いた。

 右腕パレンシア(カブス)が最後の打者、アンソニー(レッドソックス)を空振り三振に仕留めると、グラブを高々と空に放り投げ、ベテラン捕手のペレス(ロイヤルズ)が駆け寄った。右翼からアクーニャ(ブレーブス)がユニホームを脱ぎながらマウンドに走った。空を見上げて感謝し、国旗が揺れ、スタンドの多くを埋め尽くしたファンと一体となってフィールドで歓喜の渦が巻き起こった。

 2点リードの8回に抜群の安定感を誇ったマチャド(オリックス)がハーパー(フィリーズ)のまさかの同点2ランを浴びて、場内が異様な空気に包まれた。しかし、直後の9回。無死二塁から米国5番手のウィットロック(レッドソックス)のチェンジアップを4番・スアレス(レッズ)が左中間に弾き返し、勝ち越しの適時二塁打。ベンチから選手が飛び出し、優勝が決まったかのように飛び跳ねた。

 3回にガルシア(ロイヤルズ)の中犠飛で先制すると、日本の夢を粉砕したあの男のバットも火を噴く。5回、無死からアブレイユ(レッドソックス)が先発マクリーン(メッツ)の154キロのストレートをとらえると、打球はバックスクリーンに飛び込む2号ソロ本塁打。14日(同15日)の日本との準々決勝で放った逆転弾に続き、世界一を引き寄せる貴重な一撃だった。

 先発のロドリゲス(ダイヤモンドバックス)が米国の重量打線を手玉に取り、5回途中まで1安打無失点の好投で寄せつけない。3番・ジャッジ(ヤンキース)を4打数無安打、3三振、4番・シュワバー(フィリーズ)も3打数無安打、3三振と封じ込め、強力リリーフ陣のフル稼働で頂点にたどり着いた。アクーニャは目に涙を浮かべながら「世界チャンピオンだ!」と叫んだ。