第6回WBCでドミニカ共和国代表が圧倒的な力を見せつけ、ライバルチームを震え上がらせている。
1次ラウンドのD組では4戦全勝で堂々の1位通過。1試合平均10得点を超える41得点を叩き出した一方、同組最少の10失点と攻守のバランスで屈指を誇った。13日(日本時間14日)の韓国との準々決勝(マイアミ)でも投打がかみ合い、10―0で7回コールド勝ち。他を寄せつけない強さで米国との準決勝(15日=同16日、同)まで駒を進めた。
圧巻の破壊力がクローズアップされる中、米メディア「アルバット」が「韓国の士気を打ち砕いた」と伝えたのがフアン・ソト外野手(27=メッツ)の〝神走塁〟だった。3点リードの3回先頭で中前打で出塁したソトは次打者ゲレロ(ブルージェイズ)が放った二塁打で、ソトは三塁も回って本塁にヘッドスライディング。アウトのタイミングだったが、体をよじりながら左手で捕手のタッチをギリギリでかわし、伸ばした右手でベースに触れて「セーフ」をもぎ取った。
韓国側はチャレンジを要求したが、結果は変わらず4点目。2回に続いて得点を重ね、この回だけで4点を入れてリードを盤石なものにした。
それだけに、同メディアは「このプレーは際どい判定だったため、審判はビデオ判定に踏み切った。スタジアムは数分間、緊張感ある静寂に包まれた。最終的に判定は覆らず、アジアのベンチは信じられないといった表情を浮かべた」とダメージの大きさを強調した。走攻守のすべてを兼ね備え、今のところ隙は見当たらない。
また、2024年オフにヤンキースからFAとなり、史上最高額となる15年総額7億5000万ドル(約1147億円=当時)という天文学的な契約でメッツに移籍したソトには、日ごろから地元のニューヨークメディアから厳しい目を向けられている。
しかし、今回ばかりは非の打ちどころなし。「ニューヨーク・ポスト」も「フアン・ソトが信じられないスイムムーブで得点を挙げた」と脱帽し、本人の「大切なことは試合を楽しむことだ」との談話も伝えた。
2回の先制点は巨漢のゲレロのヘッドスライディングでもたらされた。打つ、守るだけではないドミニカ共和国代表が13年の第3回大会以来となる頂点をしっかりと射程に入れている。












