ドジャースの開幕ローテ予想に、興味深い構図が浮かび上がってきた。

 ドジャース専門メディア「ドジャースウェイ」は、左腕ブレーク・スネル投手(33)の出遅れを前提にした2026年序盤の先発陣として、山本由伸投手(27)、タイラー・グラスノー投手(32)、大谷翔平投手(31)、エメット・シーハン投手(26)、佐々木朗希投手(24)の5人を有力候補に挙げた。スネルは左肩の負傷で今春の調整が大幅に遅れ、実戦登板なしで開幕を迎える公算が大きい。現地では4月後半復帰の見立てもあり、その穴を誰がどう埋めるかが焦点になっている。

 ただ、この顔触れで最も目を引くのは、大谷と佐々木の対比だ。大谷は現在、WBCで侍ジャパンの一員として打者専念で出場中。本人も「今のところは(登板は)ない。それが球団との約束」と明言している。山本も同じく日本代表の投手陣を支えており、ドジャースにとっては2人とも開幕前の重要戦力だが、球団側はシーズン序盤の負担管理をより慎重に見極める立場にある。つまり名前は入っていても、大谷を通常の先発投手と同じテンポで回す想定ではない。

 その一方で、開幕ローテ候補に踏みとどまっているのが佐々木だ。今春は制球の乱れや球質の不安定さが指摘され、カクタスリーグでもボール先行の投球が続いた。それでも10日(日本時間11日)にアリゾナ州グレンデールのバックフィールドで行われた実戦形式の登板では、ホワイトソックス傘下のマイナー選手を相手に圧倒的な投球を披露した。そうした材料も踏まえ、前出メディアは「期待値込み」で、なお佐々木を開幕ローテ候補から外していないようだ。

 層の厚いドジャースだからこそ、序盤は「試運転」もできる。佐々木を構想から切らないのは、目先の不安よりも球団がその「天井の高さ」を買っているからだ。大谷がWBCで打者として存在感を放ち、山本が日本の柱として腕を振る中、ドジャース開幕ローテのもう一つの争点は、佐々木をどこまで信じて突っ込むかに絞られてきた。