米国とイスラエルによるイラン攻撃が続く中、4月に予定されていたチャールズ国王の米国公式訪問が延期となる可能性が出てきた。英GBニュースが9日、報じた。

 米国は今年で建国250周年を迎える。チャールズ国王とカミラ王妃は祝福のため、4月に国賓として訪米し、トランプ米大統領との晩さん会に出席する予定だった。しかし米国とイランの間で戦争が始まったことから、英国会議員らはキール・スターマー英首相に対してチャールズ国王の米国公式訪問を阻止するよう要請している。この動きを受けて王室は訪米を中止、もしくは情勢が落ち着くまで延期することを検討しており、訪問は暗礁に乗り上げているという。

 自由民主党のリーダー、エド・デイビー氏は「キール・スターマー首相は国王に対し、4月に予定されている米国公式訪問は中止するように進言すべきだ。トランプ大統領が中東を壊滅させ、英国民の光熱費負担を押し上げる違法な戦争を開始した今、この訪問は実施されるべきではないことは明らかだ」と主張している。

 さらには「国王の公式訪問はトランプ大統領にとって一つの大きな外交的勝利と見なされるだろうから、我が国を繰り返し侮辱し、傷つけるような人物に訪問を認めるべきではない」と訴えた。

 また緑の党副党首レイチェル・ミルワード氏は「トランプ氏の米国はならず者国家となり、海外で違法な戦争を仕掛け、トランプ氏の移民関税執行局(ICE)の凶悪犯を通じて街頭でテロを解き放っている。現時点で国王がトランプ氏を訪問するなど考えられない」と強硬な姿勢を見せている。

 米国政府関係者は「国王の訪米は、昨年のトランプ氏の英国訪問と同じように3日間の短い日程で計画されていた。この攻撃が正当か否かは別として、この訪問自体が物議を醸している」と語っているという。英国側は「情勢が落ち着きそうな今年後半まで延期するのが最善と考えている」ものの、米国側は「イランとの対立に対する目が厳しくなる中、大統領にとってPRになる」ため4月にチャールズ国王を招待することに前向きだという。果たしてどんな結論が出されるのか。