米政府が今週、米歌手アリアナ・グランデの楽曲を使用し、不法移民取り締まり強化の広報動画をTikTokに公開したことを受け、アリアナは11日、トランプ政権に対し、自身の楽曲使用を中止するよう求めるメッセージを投稿した。米誌「ピープル」が伝えた。

 この動画には、米移民関税執行局(通称ICE)の職員らが不法移民を逮捕する場面が映し出され、そのBGMにアリアナの「Bye」が使用されていた。この曲はつらい傷心を乗り越え、自分を信じて前へ進むポジティブな決意を歌っている。

 米政府がポストした動画には、「さようなら。トランプ大統領は史上最も安全な国境を実現した」との説明が添えられた。この投稿にアリアナは、「野蛮で非人道的で凶悪なナンセンスに私の楽曲を二度と使用しないで。ICEなんてクソくらえ」とコメントした。

 同誌によると、その後、動画から同楽曲は削除された。

 トランプ政権をめぐってはアリアナのほかにも、米歌手サブリナ・カーペンターが昨年12月、ICEによる同様の動画を自身の楽曲「Juno」を使って公開したことに対して反発。「この動画は邪悪で忌まわしい。あなた方の非人道的な目的のために、私や私の音楽を決して利用しないで」と抗議した。

 また、米R&B歌手SZA(シザ)も同12月、米NBCの人気バラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」で歌った自身の楽曲「Big Boys」のパロディ版を米政府が無断でICEの広報動画に使ったことに、「ホワイトハウスがアーティストを煽って無料プロモーションをするなんて、まさに最悪」と憤りを示した。