巨人・山崎伊織投手(27)は6日にオリックスとのオープン戦(京セラ)に先発し、4回2安打無失点3奪三振と好投。チームは3―2と勝利した。

 幸先のよいスタートを切った。初回、2回と三者凡退に仕留め、上々の立ち上がりを見せた。援護をもらったあとの3、4回にそれぞれ二塁打を浴びて得点圏に走者を背負ったものの、冷静な投球でピンチを切り抜けた。

 開幕投手最有力の右腕に対して阿部慎之助監督(46)は「順調じゃないですか」とうなずいた。昨季、キャリアハイとなる11勝(4敗)と3年連続の2桁勝利を達成した山崎。取材では淡々としているが、実はチーム内では〝理論派〟な一面を見せていた。

 それはオフに公開された自主トレでのこと。オフの課題を「フィジカルベースの向上と身体的動作の機能」と掲げた。まるで〝大学論文〟のようなロジカルなテーマを設定。2つの課題を達成するためのメニューを事細かに説明し、特に「身体的動作の機能」に関しては「頭で理解して体を動かす。最初は考えながらやるんですけど、それを無意識に何も考えずできるようになったら、それは身体的な動きが自分に身に付いてるということだと思う」と報道陣の前で論理的に解説した。

 昨季から合同自主トレを行ってきた西舘勇陽投手(23)はそんな〝山崎教授〟について「キャッチボールをしている時に毎球毎球『ここはこうだったよ』と丁寧に説明してくれるんです。本当に分かりやすいですし、勉強になることばかりでした」と目を輝かせていた。

 キャッチボール1球ごとにアドバイスをしていたのは山崎だけではない。現ロッキーズの菅野智之投手(36)も巨人時代に「毎日のキャッチボールを大事にしてほしい」と技術論を語っていた。

 東海大の大先輩である菅野の影響もありそうだが…。開幕投手最有力の右腕が結果で理論の正しさを証明できるか。