今大会は久々にイケるかも――。WBC韓国代表は5日のチェコ戦(東京ドーム)に11―4で完勝。好調な打撃陣が序盤から得点を積み重ね、3大会連続で黒星を喫していた鬼門の初戦を突破した。

 最大の収穫はこの日だけで2アーチ&3打点をマークした6番打者・ウィットコムの活躍だ。代表初選出となったアストロズ所属の27歳は母が韓国出身。「代表のユニホームを着て戦うことの意味は大きい。家族に会えたらハグをしたいですね」と充実した表情で自身の初陣を振り返った。

 コーチ時代も含め、長く代表に関わってきたリュ監督にとって、慢性的な「右のロングヒッター不足」は積年の悩みの種だったという。だが右の好打者・ウィットコムの加入により「メンバーの構成に成功し打線の左右のバランスが良くなった。オフェンスの流れも非常にいい。良い準備をして日本戦に備えたい」と試合後の会見ではニヤリと笑う。

 2009年大会以降、決勝トーナメントに進めていなかったこともあり今大会の韓国内の盛り上がりかたも「正直イマイチだった」と韓国球界関係者は語る。だがウィットコムが「いいトーナメントになりそうな気がする」と試合後に語った通り、韓国チーム全体にポジティブなエネルギーが満ちあふれてくるような初戦となった。

 韓国の次戦は7日の日本戦(東京ドーム)。やはりこの国は侮ることなどできない。