新日本プロレス「NEW JAPAN CUP(NJC)」が4日の後楽園大会で開幕。東京五輪柔道男子100キロ級金メダリストのウルフアロン(30)が極悪軍団「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のドン・ファレ(44)に敗れ1回戦敗退となった。またも理不尽な反則ファイトに沈められてしまったウルフには、ファレから屈辱の〝出直し再入門〟まで提案されてしまった。

 今年の1・4東京ドーム大会でデビューしたウルフは、EVILを撃破しいきなりNEVER無差別級王座を奪取。だが2月大阪大会では成田蓮のラフファイトの前にシングル初黒星を喫しベルトを失った。

ファレらH.O.Tに襲撃されたウルフアロン
ファレらH.O.Tに襲撃されたウルフアロン

 初出場のNJCでも因縁深いH.O.Tのファレと激突したウルフは、敵軍セコンドの介入により1対7の数的不利を強いられる。怪力で170キロの巨体を投げ飛ばし意地を見せたが、遅れて乱入してきた成田にベルトで殴打されて万事休す。最後はファレのグラネード(変型ラリアート)に沈められてしまった。

 優勝者には業界最高峰のIWGPヘビー級王座(現王者は辻陽太)への挑戦権が与えられるトーナメントは、デビュー2か月のウルフにとって千載一遇のチャンスだった。何とも不条理な終戦となったウルフはノーコメントで控室へ消え、後味の悪さが残った。

 さらに傷口に塩を塗られるように、勝者からは屈辱的な言葉も投げかけられた。本紙の取材に応じたファレは「もちろんアイツは五輪の金メダリストだけど、新日本プロレスはそんなに甘くない。簡単に勝てるものじゃないし、プロレスにおいては俺のレベルの方が圧倒的に高い。EVILに勝てたのも、ハッキリ言ってただのラッキーだ。まだまだこれからのグリーンボーイだってことだ」とニヤリ。まるで8人がかりで勝ったとは思えないほど、威風堂々と格の違いを強調した。

 ファレは2010年4月にラグビーからプロレスに転向し、14年6月には中邑真輔(現WWE)を撃破しIWGPインターコンチネンタル王座(現在は封印)も戴冠。「俺もラグビーから転向した時はその経験だけで十分だと思っていたが、やってみたら全然違った。トップに立つには何年もかかった。アイツにはまだ経験が圧倒的に足りないな」と指摘した。なお繰り返すようだがファレはこの日、8人がかりでウルフに勝った。

 さらには「アイツがもっと強くなりたいと望むんだったら、ファレ道場で俺がプロレスを教えてやってもいい。いつでも来い」とまで豪語。自身がニュージーランドに創設した道場への入門まで勧める始末だった。

 ゴールデンルーキーとして東京ドームで衝撃のデビューを飾りタイトルまで獲得したウルフにとって、再び〝道場生〟に戻る提案は屈辱以外の何物でもない。理不尽極まる敗北から再起を果たすことができるのか、注目だ。