巨人は25日から沖縄・那覇キャンプの最終クールに突入した。対外試合やオープン戦が本格化していく中、移籍後初めての応援歌が完成したリチャード内野手(26)に〝アーチ量産指令〟が飛び出している。

 今季の4番候補としても期待されるリチャードは昨年5月にソフトバンクからトレードで加入。自己最多の11本塁打をマークしたが、主力やレギュラーの証しともいえる個人の応援歌はなかった。だが、昨季の頑張りも認められ、新たな応援歌をゲット。初めて耳にした模様は球団の公式ユーチューブ内で動画配信され、リチャードは大声で「めっちゃかっこいい!」と連呼しながら子供のように大はしゃぎした。

 応援歌は故郷・沖縄の琉球音階が使用されているだけでなく、約10秒間の前奏付き。前奏は坂本や岡本(ブルージェイズ)、昨季限りで引退した長野氏など、主に〝球団の顔〟となる選手に付けられることが多く、リチャードへの期待の大きさがうかがえる。

 それだけにチームスタッフの一人は「最低でも15本は打ってもらわないと困りますよ」とキャリアハイの更新を期待。待遇に見合うだけの結果を求めた。

 一方、前奏がかえって打撃を狂わせる可能性も…。別の球団スタッフが「リチャードは応援歌が完成する前から『前奏があったらいいなあ』と言っていたんです。もしかしたら前奏を聞きたくて、あえて初球を打たないってこともあるのかもしれませんね」と打ち明けていたからだ。

 せっかくの応援歌を前奏だけで終わらせないため、ヤクルト・山田らが初球を見逃してきたという前例もある。そんなことになれば、スタンドに運べる絶好球もみすみす逃すことになってしまうが、リチャード本人を直撃すると「いやいや、初球はちゃんと振りますよ(笑い)」と拍子抜けするほど真面目な答えが返ってきた。

 何にせよ、一段と気合が入ったことだけは確かだ。リチャードは「(応援歌が)かっこいいので、それに恥じないように頑張ります」と宣言。フルパワーでチームを盛り上げる。