バッキンガム宮殿は2020年に王室を離脱したメーガン妃とヘンリー王子を慰留するため、王子をカナダ総督に任命する案を検討していたという。2月末に発売される新たな伝記が主張している。英紙デーリー・メールが19日、報じた。

 あまりに画期的なこのアイディアは、2月末に刊行される王室専門家ラッセル・マイヤーズ氏によるウィリアム皇太子夫妻に焦点を当てた伝記「ウィリアムとキャサリン:親密な裏話」(原題=Willliam&Catherine:The Intimate inside story)の中で触れられている。

 同書によると、2020年1月に王室離脱を表明したヘンリー王子とメーガン妃の今後についての会議、いわゆる「サンドリンガム・サミット」を前に、夫妻には5つの選択肢が提示され、最終的に王室からの離脱の条件が決定されたという。

 議論された中で最も仰天する計画の一つは、イギリス連邦加盟国であり旧イギリス植民地であるカナダで、ヘンリー王子が君主の代表になるという計画だ。すでにカナダに在住していたメーガン妃をなだめるという狙いもあったようだ。 

 しかし、総督の職に就けるのはカナダ国民のみであるため、この提案は当然ながら最終的に否決された。

 宮殿の高官筋は会談のもどかしさを振り返りつつ「我々は彼らの役割を決めるために何か月も費やした。誰かが解決策を見つけたと思ったら、結局はうまくいかない理由がいくつも出てきてしまった」と語っている。

 当時の世論調査では、ヘンリー王子が現職だったカナダ提督ジュリー・ペイエット氏の後任に就くことにカナダ国民は強い支持を示しており、61パーセントが賛成したという。

 だが故エリザベス女王の上級補佐官を交えた議論が行われたにもかかわらず、実行可能な解決策はいずれも合意に至らなかった。メーガン妃は不満を募らせ、息子を連れてカナダに帰国し、交渉の間はヘンリー王子を「1人で現実に立ち向かわせる」ために放置したとマイヤーズ氏は記しており、王室の慰留は失敗に終わったという。夫妻はその後、カナダへ渡り、後に米国へ移住している。