【イタリア・リビーニョ18日発】困難にも負けなかった。ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード男子スロープスタイル(SS)決勝(リビーニョ・スノーパーク)が行われ、長谷川帝勝(TOKIOインカラミ)が銀メダル。同種目の日本勢で初めて表彰台を引き寄せた。

 今季は左ヒザを痛め、ひどい時は「日常生活も足を引きずって歩いていた」。五輪に向けて黄色信号がともったが、先月になって「痛みが引き始めて、多分水が抜け始めたにもあると思うが、そこから滑り込めた」とブランク分をカバーした。今大会の序盤は体調不良に襲われ、ビッグエア(BA)は11位に終わったものの、決してあきらめることはなかった。

 この日SSは1回目の試技でダブルロデオ1260を決めるなど、いきなり会心の滑りを披露。ピタリと着地を決めると、渾身のガッツポーズが飛び出した。「山あり谷ありを経て、谷を登って来れた。それができたのは、トレーナー、スタッフ、そういう人たちの両親、友達の思いや期待とかに支えられてここまで来れている。自分だけで取った銀メダルじゃないと思うので、そこにもすごい感謝したい」と振り返った。

 苦しさに打ち勝ってのメダルは大きな価値がある。「あの時期があったからこそ、メダルの意味も深くもなる。そういう経験を経てここまで来れたのは、自分の人生にとってすごい意味のあるものだったと思う。その経験がこうやって報われて、すごくうれしい」。表彰台からの景色は「緊張してた部分もあって、あんま覚えてない」と苦笑いしながらも、喜びをかみしめた。