ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート男子フリー(13日=日本時間14日)、優勝候補イリア・マリニン(米国)による〝世紀の失速〟が世界に衝撃を与えている。
世界選手権2連覇中の絶対王者マリニンはショート・プログラム(SP)で首位に立ちながら、フリーでミスを連発して15位。総合8位と大惨敗を喫した。ポーランドメディア「FACT」は、同国フィギュアスケート協会のマグダレーナ・タシェル会長が現地で目撃したマリニンの演技直前の〝異変〟を報じた。
タシェル氏は「マリニンはスタート地点に立ち、青ざめた顔で深呼吸をした。彼があんなふうに振る舞うのを見たのは初めてだった。まるで自分自身と戦っているようだった。ジャンプを失敗したり、予定の回転数を達成できなかったりしたことなど、一度もなかった。どれほどのストレスが彼を蝕んでいたかが分かる」と証言する。
その上で「誰もが人間であり、誰にでも弱点があるということだ。世界の前で崩れ落ちたマリニンだったが、あの痛ましい敗北の後、新王者に近づき、抱擁し、言葉を交わし、記者団と語り合い、皆が同じ目標のために戦っていること、氷上では競い合いながらも、氷の外では友人でいられることを強調した。彼は、その出来事に圧倒されたことを率直に認めた。彼はまだ若い。次の五輪、もしかしたら次の2回も彼の番(金メダル)になるかもしれない。この経験は必ず報われるだろう」とエールを送っていた。











