猛虎ナインもガックリや――。阪神の沖縄・宜野座キャンプは6日から第2クールがスタート。平日にもかかわらず球場に多くの虎党が詰めかけ、〝推し選手〟のサインやファンサービスを求めて列をなしたが、その裏側では看過できない事態も起きている。

 選手がサインを書いている様子を写真に納め、ユニホームとともにフリマサイトなどに出品する転売行為が横行。人気選手のサイン入りユニホームは、4万円前後の高額で取引されるケースも確認されている。

 こうした現状に選手たちも頭を抱えている。ナインの一人は「プラスのコメントが100件あっても、1つの〝アンチコメント〟を気にしてしまうのと同じで。喜んでくださる方がほとんどだと思いますが、その中に転売する人が1人でもいると、すごく気になってしまいます」。善意のはずの行動が一部で金もうけに利用される現実に、複雑な思いを吐露した。

 選手たちは2リーグ制後初の連覇を目指す春季キャンプ中だ。「この前は練習が長引いてサインを書いていたら、お昼ご飯も食べられなかったんです。それでも転売されてしまうと気持ち的にもキツいですし。『時間をかけてでも書きたいな』という気持ちが正直、今は薄れてしまっています…」と本音を漏らした。

 虎ナインが肩を落とす転売問題に対し、中には価値を暴落させる奇抜な〝転売防止策〟を考えている選手もいるという。「『(転売しても)価値がないぐらい、いっぱいサインを書く!』と言っている選手もいるくらいですね」

 キャンプはシーズン中と異なり、選手との距離の近さが魅力の一つだが、気持ちよくファンサービスを続けるためにも、節度ある行動が求められている。