新日本プロレス4日の福島大会で、高橋ヒロム(36)が〝ラストメイン〟を勝利で飾った。

 ジュニアヘビー級の顔として人気・実力ともにトップに君臨してきたヒロムは11日大阪大会を最後に退団する。この日の大会では「Unbound Co.(アンバウンドカンパニー」の辻陽太&石森太二と「ユナイテッド・エンパイア(UE)」のジェイク・リー&フランシスコ・アキラ&ゼイン・ジェイと対戦。この日を含む残り4試合で、メインイベントを戦うのは最後の機会となった。

 ヒロムは大きな声援に後押しを受けて躍動。アキラにヒロムちゃんボンバーを決めたかと思えば、辻を持ち上げてダウン状態のジェイクに投げつけるなど制御不能…いやアンバウンドな戦いぶりでチームを鼓舞する。

 試合は辻がジーンブラススターでゼインを沈めアンバウンドカンパニーに凱歌が上がった。辻からマイクを渡されたヒロムは「ちょっと陽太さま、泣いちゃうじゃーん。でもありがとう陽太。メインイベントで話せるのは今日が最後だから」と感謝しつつ今回の退団が「スーパーポジティブ退団」だと改めて強調。「俺が去年とか、新日本プロレスのちょっと悪いところとかを言っちゃったせいで『不満があって辞めるんじゃないの?』みたいな感じで言われるのが、すごく嫌です! どんな一流企業でも一つや二つ悪いところはあります。そんな理由なんかで辞めるほど、高橋ヒロム、弱くはないです」と説明した。

 さらにヒロムは「2~3年前にね、なんか俺、ギラギラが不足しちゃったなって思ってさ。プロレスラーとしてこのままやっちゃっていいのかなって迷いが生まれたのさ。その時に新しくもう一つ、今は言えないんだけど、ドでかい夢を見つけて、一回そっちにギラギラを向けようかなと、そう思っちゃったんです。それが退団の理由なので。向上心の塊、それが高橋ヒロムです」と強調。「頑張るよ。大丈夫。だからね、みんな、ハッピーでお別れをしてください。ハッピーで手を振りましょう。また会えるから。また会うその日までもっと、もっと、もっと、もっと、もっと! みんなで! 悔いのない人生を! 楽しもうぜ!」と決めぜりふで福島のファンに別れを告げた。

「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」時代から共闘していた辻と組むのもこの日が最後となった。バックステージでは2人揃ってコメント。辻から「またどこかでつながる気がするんですよ。この業界にいれば絶対につながるので。仮に海外に行くとしても僕は日本でヒロムちゃんが戻ってくる場所を残しておくので。仮に日本にいたとしても、僕がヒロムちゃんの帰る場所を用意します」とメッセージを送られたヒロムは「プロレスを続けていれば、いずれまた交じり合うことがあるんですよ。そういう運命なんです。だから悲しくもなんともない。この感じで最後までいきます、きっと。そう思います」と笑顔で呼応していた。