V3のカギを握ると言っても過言ではない。ソフトバンクのカーター・スチュワート投手(26)が宮崎春季キャンプ(生目の杜運動公園)の3日、初のブルペン入り。変化球を交えて45球を投げ込んだ。
昨年は小久保監督から早々に先発ローテーションを確約されて臨んだ春のキャンプで左腹直筋を負傷。さらに立ち上げに失敗して離脱が長引き、米国へ一時帰国するなど一軍登板はおろか実戦登板なしに終わった。チームがまだポストシーズンを戦っていた昨年10月にひっそりと帰国。すべては2026年シーズンの逆襲に向けた措置だった。
当然ながら、置かれた境遇を理解して戻ってきた。加えて昨季まで先発の柱を担った有原が日本ハムへ移籍。180イニング、14勝を稼いできた主戦投手の穴を埋める上で、スチュワートにかかる期待はすこぶる大きい。24年に9勝をマークし、さらなる飛躍を期して小久保監督が昨季ノルマに設定していたのは15勝。全休の借りを返すべく、今季は大車輪の活躍が求められる立場だ。
「90%くらいの力感で投げた」――。万全の状態で宮崎に入ってきたことを証明するブルペンだった。「最後の方はバッターを立たせてどういう感じになるかというのを確認しながら投げた」。昨年末にはすでにブルペン投球を再開。実戦を意識したこの日の投球に、仕上がりの早さがうかがえた。
フル回転を誓い「ウエートの重量も増やして、体も強くなっている。これからさらに長いシーズンを耐え抜く体になっていくと思う」と力を込めたスチュワート。小久保監督からはすでに規定投球回をクリアする「150イニング」をノルマに設定された。最速160キロを誇る剛腕が実力通りのパフォーマンスを発揮すれば、有原の穴は埋まる。文字通り、鷹の浮沈はこの男にかかっている。












