ワールドシリーズ(WS)3連覇に挑む大谷翔平(31)所属のドジャースにわずかな不安材料が浮上した。

 地元「カリフォルニアポスト」紙は29日(日本時間30日)、「WS後、ドジャースは先発投手に忍耐を説く」との記事を配信した。ドジャースはWSでの激闘を受けて先発投手にオフのスロー調整を命じていたという。

「春季トレーニング開始の数週間前、ブレーク・スネルが実例となった。WSを制してからまだ3か月も経過していないが、ポストシーズン(PS)の5試合の先発に加え、ブルージェイズとのWS第7戦で重要な救援登板を果たしたスネルは、腕が『疲れて疲れ切っていた』と今週、チャリティーイベントの際に明かした」という。

 左腕は「ずっと投げられたのはうれしかった。でも、厳しかったよ」とコメント。「スネルによると、プランは3月下旬の開幕までに準備を整えることだが、現時点では球団内ではそれが確実とは見なされていない」とし、「調子を上げたい気持ちはあるが、時間をかけて健康を取り戻さなければならない」と2度のサイ・ヤング賞左腕は語った。

 昨季はケガから夏に復帰すると11試合で防御率2・35、5勝4敗の成績。要所で好投し秋の主役に躍り出た。「正しいことをしている気がする。調子もいいし、投げ続けてきた。調子も良くなっている。PSでは、そのために持てるすべてを出し切った。でも、春の前半は辛抱強く、体が100%の状態になるまで待たないといけない」とダメージは大きかったという。

「チームと話して学んだのはまさにそれなんだ。急がないこと、忍耐強くいること、100%の状態を維持すること。それがこの組織の素晴らしいところだ。彼らは本当に選手の健康と幸福に焦点を当てている」とスネルはチームへの信頼感を語った。

 同記事は日本勢にも言及。「最も大きな挑戦となるのは山本由伸投手だ。右腕は昨シーズン、レギュラーシーズンとPSの両方でドジャースのトップイニングを投げただけでなく(通算210イニングを記録し、WSの第6戦と第7戦に連続登板)、今春のWBCでは日本代表として登板予定だ。そのため、開幕の数週間前から通常よりも早い段階でトレーニングを開始し、フル稼働の登板をこなす必要があるだろう」と見通しを報じると、「ロバーツ監督も『山本は、ここ数年の登板数を考えると、興味深いケーススタディーになるだろう』と話している」と指揮官の見解を伝えた。

 大谷にも言及。「大谷翔平もまた、ドジャースでのキャリアで初めてフルタイムの二刀流投手に復帰し、先発間の休養が『6日、7日、8日』と増える見込みという特殊な状況にある。ロバーツ監督によれば、WBCで登板するかどうかは未定だという」とした。

 それでも同紙が「先発に心配はいらない」と断言するのは豊富な先発要員を誇るため。エメット・シーハン、佐々木朗希の開幕ローテ入りを予想すると、「かつての有望株だったリバー・ライアンとギャビン・ストーンは、昨年の手術から回復し、通常のオフシーズンを過ごした。ジャスティン・ウォロブレスキー、ベン・カスパリアス、カイル・ハート、ランドン・ナック、ボビー・ミラーも先発候補として有力視されている」と開幕直後の代役候補を列挙。ドジャースが見つめるのはあくまで秋の勝利だ。