NPBは今秋のポストシーズンに開催されるクライマックスシリーズ(CS)の開催方式変更へ向け着手中。現行ではリーグ優勝チームに「1勝」だけ与えられていたアドバンテージが、下位チームとのゲーム差により「2勝」にまで拡大される案などが検討されている模様で、20日に東京都内のホテルで行われた12球団監督会議などでも議論された。

 球界関係者たちの受けとめ方は様々だ。プロ野球OBの高木豊氏は「自分はもともとCSそのものには反対の立場。それでもWBCや五輪に使う経費を捻出するためには、必要性も理解できる」との立場を示した上で「2勝もアドバンテージをあげるなら、もうやらない方がいいのでは。それだけゲーム差を広げているチームに2勝もアドバンテージを与えれば、そりゃ勝つに決まっているだろうと…」と自身のYouTubeチャンネルで否定的な見解を示す。

 対案として高木氏が提唱したのは現行の「CS→日本シリーズ」とは全く別のスキームで行う、カップ戦の開催だ。「ならば、レギュラーシーズン終了後、すぐに日本シリーズを(CS抜きで)開催して、その後に12球団でカップ戦を開催した方がいいと思う。その方が盛り上がるんじゃないかな。そういう別の形で収益を上げればいい。『総理大臣杯』とか銘打ってね」

 昨季、史上最速となる9月7日(広島戦=甲子園)にリーグ制覇を達成した阪神は、次なる本番にあたる10月15日のセ・ファイナルステージ初戦(DeNA戦=甲子園)まで1か月以上もの〝空白期間〟が発生。間延びを余儀なくされたプロ野球ファンの間からは「日程空きすぎ問題」が指摘されていた。

 高木氏が提唱したカップ戦開催案なら

 ①シーズン終了から日程を空けずに即、日本シリーズへ移行できる
 ②リーグ戦を制したセパ王者同士が激突する、日本シリーズ本来の正統性が確保できる
 ③敗者復活の意味も込めたエンターテインメントの場として12球団規模のカップ戦を開催できれば、従来のCSより大規模な収益すら期待できる

 などメリットは大きい。

 球界改革はまだまだ道半ば。より多くの人が納得できるような制度の改正に今後も期待したい。