米野球殿堂は20日(日本時間21日)、アンドリュー・ジョーンズ氏(48)とカルロス・ベルトラン氏(48)の殿堂入りを発表した。

 同時に明らかになったのが他の候補者の投票数。中でもヤンキースなどでメジャー歴代5位の696本塁打を放ったAロッドことアレックス・ロドリゲス氏(50)の苦戦ぶりに注目が集まった。必要得票数75%以上に対し今年が投票5年目だったAロッド氏はわずか40%にとどまった

 米メディア「エッセンシャリースポーツ」は「今年の殿堂入りを逃したAロッド氏が、むしろ注目を集めている。ファンはヤンキースのレジェンドではなく、2017年のアストロズのサイン盗みスキャンダルに関与した人物(=ベルトラン)が選ばれた理由を疑問視している」と報じた。

アレックス・ロドリゲス氏(2005年=ロイター)
アレックス・ロドリゲス氏(2005年=ロイター)

 Aロッド氏の実績からすれば昨年のイチロー氏同様、1年目での殿堂入りでもおかしくはないが、薬物スキャンダルが尾を引いている。同記事は「投票者の考え方に劇的な変化がない限り、Aロッドはバリー・ボンズやロジャー・クレメンスと同じ道をたどることになる」と、禁止薬物使用が明らかになったレジェンドの名前を挙げた。

 続けて「Aロッドのフィールド外の問題が殿堂入りを阻むのに十分だとすれば、アストロズのサイン盗みスキャンダルで重要な役割を果たしたベルトランはなぜ殿堂入りを果たしたのか、とファンは疑問に思う」と記し、ファンの声を次々に紹介した。

「Aロッドは成績だけで言えば、1位投票で殿堂入りするに値する選手」「彼は最高の選手で、素晴らしいチームメイトだった。誰よりも殿堂入りに値する」「ベルトランが不正行為をして殿堂入りできるなら、彼もできるはずだ」「殿堂は壊れている。ゴミ箱たたきのベルトランは殿堂入りしたのに、Aロッド、バリー・ボンズ、クレメンスが殿堂入りしないなんて意味不明だ」

 最後に同記事は「それでも、Aロッドが(殿堂のある)クーパーズタウンでの地位を確保できるかどうか、ファンが見届けるまであと1年かかることになる」と結んだ。