星条旗柄のコスチュームでリングに立ち、強さよりも“気持ち悪さ”を武器に異彩を放つのが九州プロレスのばってん×ぶらぶら(46)だ。福岡大在学中に越境で九州産業大のプロレス研究会に参加し、学生プロレスでキャリアをスタート。上京後は芸人とプロレスを並行し、2014年に福岡へ戻り、同年4月に九州プロレスへ入団した。昨夏には歌手デビューも果たし、唯一無二の芸風はいかにして形づくられたのか、直撃した。
――リングネーム“ばってん×ぶらぶら”の由来は
ばってん 福岡大を卒業後に上京して「ばってん多摩川」という芸名で活動していて、西口プロレスにも出ていたので、ばってんという言葉にはもともと愛着があった。ただ、福岡に戻って九州プロレスに入る時に名前を変える必要があって、「博多ぶらぶら」というお菓子の存在と、九州プロレスに初代、2代目がいた流れもあって、それを掛け合わせたのが今の名前。正直、最初はかなり抵抗があった。「×」が入るのも読みづらかった。でも、だんだん子供たちがバッテンポーズをやってくれたりして、愛着が湧いてきた。
――博多銘菓「博多ぶらぶら」の公認キャラクターになった経緯は
ばってん 勝手に名乗っていたわけじゃないよ(笑い)。ちゃんとあいさつに行ったら、トントン拍子で話が進み、公認キャラクターになれた。結果的に、みんなが喜んでくれる形になった。
――学生プロレスから現在までの経験は、どう今に生きている
ばってん 学生の頃はアメリカンプロレスに憧れて、派手な技をとにかく出していた。でも結果は大ブーイング。今思えば完全に自己満足だった。その時に「お客さんを見てない」ってことを痛感して、今は「楽しませてなんぼ」という考えが根っこにある。
――上京後、芸人とプロレスを並行していた時期をどう振り返る
ばってん 芸人として活動しながらプロレスも続けていたけど、どっちも甘くなかった。プロレスが好きだけど食えない、芸人も簡単じゃない。30歳手前で「人生一度きり」って考えた時に、もう一回、自分のやりたいことをちゃんとやろうと思った。
――福岡へ戻った理由は
ばってん 実家の農業を継ぐためです。プロレスは続けたかったけど、九州限定の活動になった。その流れで九州プロレスに入団した。
――星条旗柄の衣装や芸風の原点は
ばってん 学生プロレスの頃からアメリカンプロレスが好きで、その名残です。ただ、今はそのままじゃなくて博多や九州に寄せている。ご当地エルボーとか、みんなが一緒に声を出せる形に変えてきた。
――強さよりも“気持ち悪さ”をウリにする理由は
ばってん ルックスがもともと完全にコンプレックスだった。子供の頃から「気持ち悪い」って言われることも多くて、自信もなかった。でも芸人時代に、それが一番の武器になると気づいた。短所を長所に変えた。
――歌手デビューや「ばってん音頭」は、どんな思いから生まれた
ばってん 人生一度きりだから。九州プロレスは試合だけじゃなく、幼稚園や高齢者施設にも行って元気を届けている。歌もその一つのツールだと思った。「ばってん音頭」で笑顔になってもらえたら、それでいい。
――これからの目標は
ばってん 九州プロレスのペイペイドーム大会の成功! それと、ばってん音頭で紅白。どちらも本気で狙ってます。













