ブルージェイズが今冬の移籍市場で、妥協なき猛チャージを仕掛けようとしている。米有力紙「ニューヨーク・タイムズ」傘下のスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が報じたところによれば、トロントは今オフの補強戦略で明確なシフトチェンジに踏み切りつつあるという。
焦点は、カブスからFAとなっているカイル・タッカー外野手(28)の獲得。巨人からポスティングシステムで主砲・岡本和真内野手(29)を獲得後もタッカーに強い関心を持ち続ける一方、同じく自軍からFAとなっているボー・ビシェット内野手(27)との再契約は「現実味を失いつつある」と伝えられている。
ロス・アトキンスGM(52)は総額約3億3700万ドル(約528億円)の投資を経て編成した現有戦力に対し、一定の満足感を示しながらも「創造的な方法で組織を改善する」と含みを残す。
問題はロースターのかみ合わせだ。ビシェット、岡本、アンドレス・ヒメネス内野手(27)、アーニー・クレメント内野手(29)を同時に主軸で起用するのは困難で、内野の出場時間はひっ迫する。一方のタッカーは外野の即戦力として、同メディアいわく「はめ込みやすい」。右にタッカー、左にアンソニー・サンタンダー、DHにジョージ・スプリンガーという配置が現実的で、来冬にジョージ・スプリンガー外野手(36)やドールトン・バーショ外野手(29)の契約満了が控える点も追い風だ。
とはいえ、障壁は資金面。米データサイト「コッツ・ベースボールコントラクト」によると、トロントは既にぜいたく税(CBT)ラインを超えている。これに基づけば。追加1ドルごとに高率課税がかかる計算だ。それでも昨年12月初旬にはタッカーをフロリダの育成施設に招待し、ウラジミール・ゲレロ内野手(28)ら選手側の〝後押し〟も続くなど、動きは加速しているという。
この流れを受け、米メディア「ヤードバーカー」はブルージェイズの市場での動きに関し「タッカー獲得へトレードも辞さず」と報道。鍵を握るのがアンソニー・サンタンダー外野手(31)の去就だ。昨季は故障に泣かされた上に契約の重さがネックとなっているが、放出できれば出場枠と柔軟性が生まれる。
もちろん、タッカー争奪戦にはドジャースなど強豪も参戦。ブルージェイズは〝全振り〟に舵を切り、ラストスパートへ――。今冬最大級の攻防は、年明け早々にクライマックスを迎えそうな雲行きだ。











