巨人からポスティングシステムでMLB球団移籍を目指していた岡本和真内野手(29)が、6日(日本時間7日)にブルージェイズで入団会見に臨み、新天地での第一歩を踏み出した。

 NPBで通算248本のアーチをかけてきた大砲は、会見中に照れ笑いも浮かべつつ「世界一になりたくて来ました」と決意表明。MLBは「ずっとプレーしたいと思っていました」という夢舞台だが、実現に至る裏では岡本本人にはどうすることもできない過酷な現実もあった。

 球団は岡本と4年総額6000万ドル(約93億円)で契約合意したのと時を同じくして、40人のロースターに空きを作るため、右腕のパクストン・シュルツ投手(28)をDFA(40人枠から外す措置)にしていた。

パクストン・シュルツ(ロイター)
パクストン・シュルツ(ロイター)

 岡本獲得を巡るこの措置に対し、ブルージェイズの専門メディア「ジェイズ・ジャーナル」は「2026年シーズンへの期待値を上げ続ける一方で、ロースターの一線に立つ選手を失う逆効果も生じている」と報じた。

 シュルツは2019年のドラフトでブルワーズから14巡目で指名され、21年にブルージェイズにトレード移籍。マイナーで先発から複数イニングも投げられるリリーフに転向したことで安定感を増したといい、同メディアは「四球率を抑えながら奪三振数を増やすことに成功し、この傾向は昨季のメジャーデビュー戦にも引き継がれた。メジャーでの24回2/3では奪三振率25・5%、四球率7・3%を記録した。防御率4・38だったが、シュルツは潜在能力の片鱗を見せた」と成長ぶりを高く評価している。

 また、移籍情報に詳しい「トレード・ルーマーズ」もシュルツの進化を伝えるとともに「ブルージェイズは右のリリーフが豊富なため、不要とみなされた可能性がある」と伝え「シュルツにはマイナーオプションが残り2年あり、多くの球団が救援投手を必要としている現状では他球団がウエーバーで獲得するリスクが十分ある」と流出の可能性も指摘。前出の専門メディアは「今オフのブルージェイズの主な焦点は投手陣の強化にあった。岡本は打線強化に向けた初めての大型補強となったが、影響は投手陣に及び、シュルツはその犠牲となった選手だ」と報道している。

 何はともあれ、大きな期待をかけられ、温かく迎え入れられた岡本。新たにつける背番号7だけでなく、さまざまなものを背負いながら第2の野球人生を歩む。