タイガースのタリク・スクバル投手(29)が24日(日本時間25日)の本拠地ロイヤルズ戦に先発し、7回91球を投げて4安打2四球1失点(自責1)、今季最多の12奪三振の快投を演じ、7勝目(5敗)を挙げた。

 7回を投げ終えてベンチへ引き揚げる際に「スク~」コールを浴びたサイ・ヤング賞左腕は「この3年間、彼らは私のために何度もそうしてくれている。一人ひとりに感謝している」としみじみ語った。

 トレード期限が8月3日に迫っており、スクバルの去就をめぐる報道は日に日に過熱している。チームは50勝54敗でア・リーグ中地区4位と苦戦しており、本命視されるドジャースを筆頭に多くの球団が獲得を狙っていると言われている。

 そんな中、スクバルは米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のインタビューを受け、トレードに関する心境を告白。「僕らにはワールドシリーズで勝つチャンスがあると思う」と切り出したスクバルは「スプリングトレーニングの頃からずっとそう言ってきたし、その考えは変わっていない。シーズンを通して、このチームに対する信頼も揺らいでいない。スプリングトレーニングやオフシーズンを通じて、この街のために、そして2018年に僕をドラフト指名し育ててくれたこのチームのためにワールドシリーズを制覇したいという思いは、かつてないほど強くなっている。それが常に目標であり、別のチームへ行くよう告げられない限り、その思いが変わることはないだろう」と球団に残留を強く訴えた。

 その一方で「向こう側(球団側)がどういう段取りで物事を進めるのかは分からない。過去に何度か経験したが、(他の選手たちも)報道される5分前くらいまでは何も知らなかったから。今回も同じような流れになるんじゃないかな。たいていのことはそうやって進められるから」と球団主導のトレードに対し、冷静な意見も述べた。

「以前、プレーオフ進出の可能性が0・2パーセントしかなかったチームにいたことがあるが、実際に進出できた経験がある。だから、確率についてあれこれ推測するつもりはない。プレーオフの舞台に立ったとしても、ワールドシリーズで勝つのは本当に難しいことだと思う。そこへたどり着くこと自体が大変なことだが、今のチームにはそれを成し遂げるための要素がすべてそろっていると思う」と、あくまでもタイガースで頂点を目指したい意向を改めて示したが、果たして…。