ソフトバンクの松本裕樹投手(29)が7日に福岡市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、7000万円アップの年俸1億8000万円でサインした。昨年末時点で合意に達していたものの日程の都合が合わず越年更改となった右腕は、昨季51試合に登板して5勝2敗、防御率1・07の好成績をマーク。勝ちパターンの一角として主に8回のマウンドを担い、44ホールドポイントで「最優秀中継ぎ投手」のタイトルを獲得した。
右肩痛明けとなった今季は起用制限を設けられながらも、3年連続となる50試合以上登板をクリア。圧倒的数字を残しつつ、継続的な貢献を含めて大幅昇給を勝ち取った。「しっかり上げていただいた。『日本一に貢献してくれてありがとう』と言ってもらった」と球団の高い評価に感謝した上で「去年よりもいい成績を残し、試合数も去年より多く投げて貢献したい」と腕をぶした。
新シーズンは例年になく、高ぶる思いもある。昨秋の日韓戦で侍ジャパンデビュー。3月開催のWBC出場への思いは一段と強まった。「秋の代表に選ばれたので、WBCも可能性はあると思っている。そこに向けて今までよりは少し投げるのを早めにしたりとか、呼ばれたらいつでもいけるような準備はしている」。
選出を熱望し、本番から逆算した調整を行っている。代表チーム内で懸念されている「国際球」「ピッチクロック」「ピッチコム」への対応も問題なしをすでに確認済み。苦労する選手が多い中で、心強い存在だけに代表選出の可能性は大いにある。
侍ジャパンのみならず、世界的にも高い評価を受けている右腕だ。最速159キロを誇る鷹の絶対的セットアッパーには、かねてメジャー関係者らが熱視線を送ってきた。WBCで名だたる強打者と相対することになれば〝格好の標的〟となる。
「前回は見る側だったけど、チャンスがあるかもしれないという位置まで来ている。選ばれたら貢献できるように頑張りたい」。寡黙な男が熱望するWBCの舞台。その志から飛躍の予感が漂う。
=金額は推定=












