今回で52回目となる「東京スポーツ新聞社制定2025年度プロレス大賞supported byにしたんクリニック」の授賞式が7日に都内で行われ、最優秀選手賞(MVP)と女子プロレス大賞の2冠に輝いたスターダムの上谷沙弥(29)と、技能賞を受賞した新日本プロレスの棚橋弘至(49)のドリーム対談が実現。スターダムでの東京ドーム興行を目指す上谷が、棚橋から〝金言〟を授かった。
――受賞おめでとうございます!
棚橋 僕は今まで技能よりも先にビジュアルと肉体に目がいっていたと思うので、東スポも僕の技能にようやく気がついたんだなと。この技能賞でプロレス大賞の(個人)賞は全部いただいたので、東スポさんのおかげで100年に一人の逸材が証明されましたね。
上谷 私は去年1年間「プロレス大賞のMVPを取りたい」と言い続けて有言実行できたことがうれしいです。この賞を自分のさらなる目標である東京ドーム大会実現への弾みにしたいです。
棚橋 何事も最初にやる人っていうのはすごく価値がある。団体も増えて業界全体が盛り上がっている中でのMVP受賞は誇りに思っていい。その分、僕は男子レスラーたちに「ふがいないぞ!」ともっとハッパをかけていかないと。男子、女子の間でも競争が生まれていけば、もっとプロレス全体が熱を帯びていくと思う。
上谷 1月4日に棚橋社長の引退興行で東京ドームに立たせていただいて、改めてこんなにすごい選手の中で私がMVPをいただいたんだと。震え上がるというか…ある意味、恐ろしいことをしてしまったなと思いました。うれしい半面、いただいたからには堂々としなきゃいけないと思うし、私がプロレス界の代表として業界を引っ張らなければいけない立場だという責任感もさらに生まれました。
棚橋 あ、いま沙弥様の魅力にまた気づいた。自信満々で話す時もあれば、謙虚になる時もある。この二面性やばい…だから俺たちが応援しなきゃみたいに思うんだ!
上谷 棚橋社長も、もうしもべですね。引退されてからどんな日々を過ごしていたんですか?
棚橋 毎日ラーメン食べてる。今までは体形維持のためにラーメンは年に2回、1・4の後とG1の後って決めてたから、普通の人が食べてきたラーメンの量にまだ届いてない。だから1月いっぱいはラーメンを毎日食べる…。社長業もしっかりやってます。今までは「レスラー全員を食わしてやる」という思いでやってきたけど、社長となると「会社、社員、レスラー全員を食わしてやる」というふうに責任感が増えましたね。
上谷 なるほど! 沙弥様から棚橋社長に聞きたいことがあって。スターダム東京ドーム興行実現に向けて、どんな条件が必要だと思いますか?
棚橋 具体的な数字から言うと、東京ドームに5万人入れようとしたら、それに次ぐ大きい両国大会とかを安定して満員にできないといけない。そこを満員にしようとすると、地方会場を1000から2000人は入れたい。僕が一番厳しかった時は地方大会が300人っていう時代もあった。ゴールを決めると、やるべきことが見えてくると思うよ。
上谷 わかりました。
棚橋 僕の場合は、もっと自分が有名になることが近道だと思った。いくら宣伝しても「誰が出るの?」って言われた時、テレビに出てみんなが知ってる選手が少なかった。でも上谷さんは去年そこはクリアしてる。テレビに出て知名度を上げていくこととリング上の戦いは同時にやっていかないといけない。
上谷 もっともっと有名になれるように頑張ります。東京ドーム満員の景色はどうでしたか?
棚橋 それを言い続けて最後、引退試合で実現するっていうのは、あまりに美しい物語だと。自分って持ってるなと思った。欲を言えば、もっと前に満員にしたかったけど、最後に夢がかなってよかった。
上谷 言い続けることの大切さを棚橋社長から学びました。そして満員の東京ドームの景色を味わわせていただけたからこそ、次にドームを超満員にするのは沙弥様だと心に決めました!
棚橋 親会社の社長として、沙弥様の活躍は僕もうれしいからね。期待しています。













