新日本プロレスの辻陽太(32)が6日、団体の最高峰王座IWGP世界ヘビー級王座分解の〝正当性〟を主張した。辻は伝統のIWGPヘビー級王座を復活させ、IWGPインターコンチネンタル(IC)王座を封印。今後はIWGPヘビー&GLOBAL2冠王者となる。2021年3月に賛否両論の末に統一されたベルトは、なぜ分解の運命をたどったのか。辻の分析と、行動の裏にある揺るぎなき信念とは――。
辻は4日東京ドーム大会でIWGP世界&GLOBALヘビー級の2冠王者に。翌5日大田区大会では旧IWGPヘビーのベルトと入場し、かねての公約通り団体最高峰王座の分解に着手した。
新日本の最高峰王座は21年3月にIWGPヘビーとICが統一され、IWGP世界王座が新設された。だが辻はこれを分解し、初代王者アントニオ猪木から始まる伝統のIWGPヘビーを復活させる青写真を明かしていた。6日の会見にはIWGP世界、GLOBAL、IWGPヘビー、ICの4本のベルトを持参し出席。棚橋弘至社長への直訴が実り、IWGPヘビーの復活とICの封印が決まった。
最高峰王座初戴冠からわずか2日での急転直下の展開は、ともすれば強引な手法にも映る。しかし辻は本紙の取材に「逆に世界ヘビーの方が良かったと思ってる人いるんですか? みんな心のどこかでIWGPヘビーに戻ってほしいと思ってたんじゃないんですか?」とバッサリ。「もしも〝再統一〟したい人がいるなら僕の正面に立てばいいじゃないですか。まあ、戻させないですけど」と豪語した。
賛否が巻き起こった末に実現したベルト統一は、結果的に悪手だったというのが辻の評価だ。「IWGPの名前を使うのであれば何で(歴代)王者の名前を消したのかって話です。伝統があるからこそ価値があるんです」と斬り捨てた。
その一方で第15代まで続いたIWGP世界の歴代王者にはリスペクトを示し、両王座の歴史をつないだ上で自身は第87代IWGPヘビー級王者となった。「IWGPの名のついたベルトとして、その時代の最強を証明する存在だったことは間違いないので。だからこそ歴史をつなげたんです。これから新しい世界をつくっていく上で歴史を守ることが必要だと思ってます」と説明した。
「アントニオ猪木のファンにも、棚橋弘至のファンにも俺たちを、今のプロレスを見てもらわなきゃいけないんですよ。プロレスというのは点が線になるから面白いわけじゃないですか」。1987年6月に誕生した初代王者・猪木から続く最強の系譜を未来に受け継ぐべく、辻は伝統のベルトを腰に巻く。













