楽天に新加入した前田健太投手(37)に対しチーム周辺から「移籍1年目から2桁勝利も夢ではないのでは?」という期待の声が高まっている。

 広島に在籍していた2015年以来11年ぶりに日本球界に復帰した右腕はここ数年メジャーで低迷。成績も下降線をたどったことから楽天入団前には「37歳という年齢的な問題もある。全盛期のようなシーズンを通しての活躍は難しいのでは」という声が球界内で後を絶たなかった。

 だが、ここにきて徐々に評価を覆し始めている要因には前田の「謙虚な人柄」が大きいという。

 本人を知る球団ОBがこう語る。

「通常メジャー帰りの選手が日本に戻ると過去の実績などもありチーム内で浮いてしまうことが多い。長く異国で活躍した選手はなおさらです。でも、マエケン(前田)は周囲への人当たりがいい。楽天入団前には自身のインスタグラムで古巣・広島から獲得オファーがなかったことについても話し、『自分の実力不足』と認めていましたしね。こうした謙虚な姿勢だからこそチーム周辺では加入決定直後から歓迎ムードが高まっているのです。この雰囲気があれば楽天で復活する可能性は高い。打線の援護などもあればシーズン2桁勝利も十分あり得ると思いますよ」

 前田は年齢と共に球威が低下。現在はスライダーやスプリットなど変化球中心の投球スタイルだが、楽天には本人より年長の岸孝之投手(41)が先発で奮闘を続けている。ベテラン2人が互いに切磋琢磨すれば技巧派としてもう一花咲かせることも夢ではないだろう。

 先日、本拠地で行われた入団会見でも「投げる試合は必ず勝利を導きたい」と力強く意気込みを語っていた前田。日米通算165勝右腕の新天地での投球に注目が集まる。