阪神は23日、新外国人左腕のイーストン・ルーカス投手(29=前ブルージェイズ)と来季の選手契約を締結したと発表。兵庫・西宮市内の球団事務所で報道陣の取材に応対した竹内球団副本部長は「直球も速いですし、変化球も多彩。自分の特長をよく理解して相手を打ち取ることができるタイプ」と説明し、先発ローテの一角を担うことを期待した。

 現時点で固まっている、来季の虎の支配下助っ人は中継ぎ投手としての運用が見込まれるドリス(年俸65万ドル=約1億円)とモレッタ(同100万ドル=約1億5000万円)。強肩強打の遊撃手・ディベイニー(同90万ドル=約1億4000万円)。そしてこの日発表されたルーカス(同120万ドル=約1億9000万円)を含めて4人。条件面をみても、日本円換算で年俸1億~2億円弱のラインにとどまる、〝そこそこ〟クラスの陣容となっている。

 猛虎が中長期的視野で取り組んできた生え抜き育成路線の結実は、チーム内の給与バランスにも大きな構造変革を及ぼしている。阪神が最も多くの外国人選手を支配下で抱えていたのは黄金時代到来前夜にあたる2022年シーズン。ロハス、アルカンタラ、チェン、マルテ、ガンケル、K・ケラー、ウィルカーソン、ロドリゲスと球団史上最多となる8人もの助っ人勢を抱えていた。

 当時のレートで年俸2億6000万円を受け取っていたロハスを筆頭に、当該助っ人勢8人だけで計14億円弱ものサラリーを阪神は支払っていた。同年のチーム年俸総額は約33億円。外国人選手だけで総額の4割超もの金額を占めていたこととなる。

 一方で今オフの阪神には、5年総額25億円の大型契約を締結した近本を筆頭に、中野が3億円、森下が2億1000万円、村上が2億3000万円と生え抜き勢にミリオネア選手が続々と誕生。越年更改が現実味を帯びてきた佐藤輝らにも超高額な金額が提示されることは確実で、チーム内における外国人選手の相対的コストは劇的に低下している。

 一軍で結果を残した生え抜き中核選手には十分なサラリーを与え、補完ポイントにはコストパフォーマンスが高い助っ人勢を埋め込む――。超変革路線の大成功もあり、チームの財務バランスにも黄金時代が到来している。

(金額は推定)