今季、日本一に輝いたソフトバンクに保留者が続出している。
16日の契約更改では今季ブレークを果たした野村勇内野手(29)が球団の提示を保留。セ・リーグ覇者の阪神では2億円超えプレーヤーが多数生まれるなど〝暖冬〟を過ごす中で、日本一に輝いたホークスでは柳町、大津、谷川原に続く4人目の保留者となった。かつてのプロ野球界では選手が球団からの提示に納得できず、会見の場で不平不満を漏らすことはあったが、近年は保留者自体が減少。それだけに4人という数字はやや際立っても見える。
だが、これまでのホークスの流れを振り返れば、決して一大事ではないことが伺える。2023年の契約更改でも水谷、柳町、谷川原、三森と今年と同じ数の4人の選手が提示を保留。その他の年も時間を一度空けて再度話し合いを行う選手はおり、土台として保留者が出やすい環境にある。
こうした背景には球団が保留をネガティブなものとはとらえていないことが関係している。今オフ、契約更改の後に報道陣に対応した三笠GMはいずれの機会でも〝ウエルカム姿勢〟を貫いた。これまでにも「基本的に(交渉時間が)1時間と決まっている中で、納得してサインしてもらいたいと思っている。大事な話し合いなので、フロントとしても『保留するな』とも言わない」と口にしており、16日も「大丈夫です。1年に1回なので」と説明。今回保留したのはいずれも20代後半の中堅どころで、野村や柳町などは今季成績を伸ばした選手。契約更改の場で納得してもらい、スッキリとした心境で来季プレーをしてもらうための球団姿勢を改めて示した。
柳町に続き2度目の契約更改でサインをした大津は、1回目からは提示金額の上積みがあったといい「僕の気持ちを伝えて、球団側の気持ちも言われて。お互いが納得いく結果で終わった」と対話を振り返った。球団内からは「保留したい選手はすればいい」という声も上がるホークス。リーグ3連覇、そして2年連続の日本一へ、全員が納得した状態で来季を迎えることがスタートラインだ。












