海を越えてもスガコバの絆は健在だ。ジャイアンツ球場で自主練習に励む巨人の小林誠司捕手(36)が、来年3月に開幕するWBCに出場意欲を示しているオリオールズFAの菅野智之投手(36)に思いを寄せた。

 小林と菅野は、巨人でチームメイトだった2014年から24年までの11年間で最優秀バッテリーを2度受賞。昨季は菅野の全24登板で小林が先発マスクをかぶり、最多勝と最高勝率の2冠獲得に貢献した。17年のWBCでは、アメリカとの準決勝で先発バッテリーを組み、メジャースターが並ぶ打線を6回3安打1失点(自責0)。侍ジャパンは敗れたものの、その経験は菅野にとって後のメジャー挑戦につながる財産となった。いくつもの節目にスガコバは一緒にグラウンドにいた。

 その菅野は来年3月のWBCについて、「お呼びがかかれば、僕もラストチャンスになると思うので、全力でプレーしたいなって気持ちはあります」と意欲的。小林は「(出場が決まったら)智之は全力でやると思うので、念のため、ケガなく(やってほしい)。智之らしく頑張ってほしいなと思います」と息の合ったエールを送った。

 オリオールズで10勝10敗、防御率4・64の成績でメジャー1年目を終えた菅野。プレーはもちろん、生活環境、メジャー球団の文化などでさまざまなギャップもあったはずだが、近況報告の中では小林を気にかける連絡も多く交わされていたという。

 今季は14試合と出番を大きく減らした小林は、「歳は上の方と自覚していますけど若い選手に負けたくないという思いは常に持っていますし、勝負に対する気持ちはずっと変わっていない」と語り、し烈な捕手争いに挑む覚悟をにじませている。

 来シーズンで37歳を迎えるスガコバだが、海を越えた同級生の存在が互いの活力になっているはずだ。