巨人は2年ぶりのリーグ優勝、14年ぶりの日本一奪回に向けて日本ハムからFA宣言した松本剛外野手(32)を獲得した。松本剛の今季推定年俸は1億1000万円のBランクとみられ、日本ハム側は人的補償も求められたが、金銭だけの決着となった。
巨人サイドは規定により、補償額の60%に相当する6600万円を支払うことになったものの、この状況にチーム内からは複雑な声が上がっている。チームスタッフの一人は「金銭(補償)だけで終わるということは球団の方針も絡んでいることなので、正直いいか悪いかハッキリ断言はできない」と前置きしてこう打ち明けた。
「出場機会を増やしたい、他球団で自分の力をどこまで生かせるか挑戦したいと考えている選手にとっては、人的補償で引き抜かれるのはある意味、絶好の機会だったはず。その枠が空くことでチームの中でもより一層競争が活発化し、チームとしても移籍する個人の選手にとってもいい方にいく可能性は大いにあったのではないか」
人的補償で移籍が実現すれば、必然的に球団側がプロテクトした28人から外れていたことが明るみに出る。だが、二軍などで結果を残してもチーム事情で一軍昇格の機会に恵まれない選手、レギュラーをつかみ切れない選手にとっては環境を変えられるチャンスだったともいえる。
一方、別のスタッフは「人的の対象となれば急に決まるので、多少は驚くと思うが『相手球団に必要としてもらって行く』というところで、結局は前向きに捉える選手も多い。ただ、ジャイアンツに長くいたいという選手にとっては、金銭だけというは一種の安心材料ではあったと思いますよ」と話した。
人的補償を求められず、巨人側は編成上の誤算が生じることはなかった。ただ、受け止め方は人それぞれでプラスとできるかどうかは選手たちの今後にかかっている。












