東京・江東区の東京スポーツ新聞社で16日に行われた「第52回東京スポーツ新聞社制定2025年度プロレス大賞supported byにしたんクリニック」選考委員会で、技能賞には初受賞の新日本プロレスの棚橋弘至(49)が選出された。

 社長業と並行し、ラストイヤーを全力で駆け抜けた。新日本ではファイナルロードと銘打ち多くの選手とシングル戦に臨んだほか、タイトル戦線でも奮闘。ノア、DDT、ドラゴンゲート、フリーダムズと他団体にも参戦し、プロレス界全体をもり立てた。約26年の集大成となる来年1月4日東京ドーム大会のチケットが完売した偉業も、選考委員から高く評価された。

 MVP選考でも次点となった棚橋は、技能賞選考でOZAWA(ノア)との決選投票を制し初受賞。「僕はずっと技巧派レスラーになりたかったんです。ただビジュアルが良すぎて、地味なテクニックすら華やかに見えてしまっていたという…。晩年に来て技能賞を取れたのはうれしいですね」と、らしさ全開のコメントで喜びを表現した。

 これで棚橋はMVP、ベストバウト、個人三賞すべて受賞の〝グランドスラム〟を達成。プロレス大賞史上初の快挙に「金字塔を打ち立てましたね。100年に一人の逸材を証明しましたよ」と、笑みを浮かべた。

 とはいえ、今回で棚橋のプロレス大賞が終わったわけではない。来年1・4ドームの引退試合(vsオカダ・カズチカ)までは、2026年度の選考対象となる。

「ドームの1試合でベストバウト、そしてMVPを狙えるような伝説の引退試合をやりますよ。天龍さんが引退試合でベストバウトを取った前例もありますし、くしくも相手は同じオカダ。条件はそろってるんで。26年度の授賞式も社長としてではなく、受賞者として行けるように頑張ります」。最後のその日まで、棚橋は偉大なレスラーであり続ける。

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