中邑(真輔)との決勝戦を制して2015年のG1クライマックスで優勝を勝ち取りました。直後の8月23日にDDTの両国大会でHARASHIMA選手と対戦。勝利した後のコメントで「全団体を横一列で見てもらったら困る」という発言が物議を醸しました。プライドはありましたけど、G1の高揚感が気を大きくしていたのかな…。
ただ今の両団体の関係性を見ると、あそこからよくつながったなと思いますね。逆にあの発言がなかったら、DDTとの交流はもっと表面的なものになっていたんじゃないかと。マイナスからプラスに持っていくのがプロレス業界の力みたいな部分もありましたね。DDTも奮起しただろうし、新日本も言ったからには頑張らないといけないし…ということで、そこに猪木イズムを感じるわけですよ。「毒をもって毒を制す」ってね。
普段だったら「HARASHIMA選手、とてもいい選手でした。DDTのエースだね」で終わっていたと思うんです。でも、あそこで波風を立てるのがレスラーとして面白いというか。
16年1月4日東京ドーム大会でオカダ(カズチカ)とのIWGPヘビー級王座戦で敗れて以降は、ケガに苦しむ時期が続きました。17年の1・4でも内藤(哲也)とのIWGPインターコンチネンタル王座戦に敗れ、世代交代を感じたファンの方も多かったかもしれません。もちろん、時代を渡したくない思いはあったんですけど、俺は世代交代をしないと業界は止まると思っているんです。でも今の若い選手ってオカダ、内藤と戦うことができなかったので、また棚橋がファイナルロードでしゃしゃり出てやってるんですよ。棚橋に引導を渡したら出ていけるとでも考えているのか…この時に2人からもらった引導を返却したい気分です(笑い)。
17年は「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」でブレークした内藤との抗争が中心でした。LIJでの内藤って、喜怒哀楽の感情を全部封印してずっとポーカーフェースだったじゃないですか。それが爆発的な人気、カリスマ性を生んだと思うんですけど、俺は「内藤がやりたいプロレスはそれじゃないんだろうな」ってずっと気になっていました。
だって武藤敬司、棚橋弘至を見てきた男ですよ? もっと本来持っている明るい性格という部分がプロレスに落とし込めたら…今も新日本プロレスにいたんじゃないかなって思う時があります。
俺自身も藤波(辰爾)さんのようなクラシックなスタイルを理想としていながら、結果的には違ったスタイルで花開いたので一概には言えないんですけど。武藤、棚橋の系譜を継ぐ内藤という世界線は見てみたかった気がします。













