新日本プロレス「ワールドタッグリーグ」は14日の熊本大会で決勝戦が行われ、「TMDK」のザック・セイバーJr.(38)、大岩陵平(27)組が辻陽太(32)、ゲイブ・キッド(28)組を撃破し初優勝を飾った。新日本マットでの初タイトルを奪取した大岩は、ザックの提案した来年1月5日大田区大会でのIWGPタッグ王座(現王者はYuto―Ice&OSKAR)挑戦に賛同。そこに秘められた決意とは――。

 敵チームの猛攻にさらされた大岩だったが、ゲイブにTHE GRIP(変型ラリアート)を連発して3カウントを奪取。32分40秒の激闘を制し栄冠をつかみ取った。

 昨年9月にノア国内武者修行から凱旋するも、タイトルに手が届かない日々が続いた。6月には同期の藤田晃生が「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」を制覇。盟友の快挙を喜ぶ一方で、焦りもあった。本紙の取材に大岩は「試合スタイルも全然違うので、ノアで学んだことを新日本流に合わせづらかったんですよ。でも隣でザックが最高のお手本になってくれて、最近ぴったりハマってきた感じですね」と明かした。

THE GRIPでゲイブ・キッド(右)を吹っ飛ばした大岩陵平
THE GRIPでゲイブ・キッド(右)を吹っ飛ばした大岩陵平

 次なる目標はもちろんIWGPタッグ王座だ。ザックは棚橋弘至の引退試合が行われる来年1月4日東京ドーム大会の翌日、1・5大田区のメインで挑戦する青写真を明かしていたが、大岩もこれを支持。「もちろん東京ドームで試合に出たいのもありますけど、棚橋さんがいなくなって次の大会のメインっていうのは、一番この先の新日本に関わってくる。絶対に失敗できない大事な大会だと思うので」と使命感を抱いている。

 東京ドーム大会が超満員確実にもかかわらず、大田区大会のチケットはまだ完売していないことにも危機感があるという。大岩は「1・4は棚橋さんを見れるのが最後だから『プロレスはこれだけ見ておけばいいや』くらいのノリで来る人もいると思うんですよ。でもそういう人にこそ、その次の日の新しい新日本プロレスを見せたいです」とあえて1・5で挑戦することで新時代の主役に名乗り出るつもりだ。

 王者組のIceからは「個性がない」「モブレスラー」と痛烈に批判されていた。「今回の優勝でモブじゃなく主人公だと証明できたと思うので。結構言われましたけど、僕のファイトスタイルって唯一無二で、個性だと思うんですよ」と反論。「キャラ先行で、頭も使ってないようなケンカファイトを毎試合してる方がよっぽどカッコ悪いと思いますよ。プロレスのリングでレスリングができないのは、個性以前の問題かなと。僕は見た目とか発言じゃなくて、プロとしてのテクニックや立ち振る舞いで見せていきたい」と信念を貫く大岩がトロフィーの次はベルトを手に入れる。