新日本プロレス10日長崎大会の「ワールドタッグリーグ(WTL)」準決勝で、Bブロック2位のザック・セイバーJr.(38)、大岩陵平(27)組がAブロック1位の「毘沙門」こと後藤洋央紀(46)、YOSHI―HASHI(43)組を撃破し決勝戦(14日、熊本)に進出した。初優勝へ王手をかけたザックは2026年の主役に大岩を指名した上で、ベルト取りの青写真を明かした。

 毘沙門の合体技攻勢にさらされたザックだったが、消灯だけは大岩がカットに間に合い決定打を許さない。怒とうの猛反撃から大岩が後藤にジャーマンスープレックスを決めると、ザックがそのままジャックナイフ式エビ固めで3カウントを奪ってみせた。

 昨年大会に続く2度目の出場で頂点に王手をかけた。取材にザックは「前回は大岩がTMDKに加入してわずか2か月だった。最初から相性は良かったけど、今年は本当にチームとしてかみ合っている。2人に小川(良成)さんの影響が明らかに見えているし、英国と日本のレスリングが完璧に融合したチームになったと思う」と豪語。「リング上では彼のもっと厄介な野郎ぶりを引き出したい。TMDKは外では穏やかだが、リング内では相手の手足を引きちぎる覚悟だ」とパートナーのさらなる進化を予告した。

 WTL優勝チームは翌年1月4日東京ドーム大会でIWGPタッグ王座(現王者はYuto―Ice&OSKAR)に挑戦するのが通例だ。しかしザックは「俺は昨年のG1優勝後に10月の両国大会でIWGP世界ヘビー級王座に挑戦し、慣例を破った。期待される型にはまらない行動こそが俺のキャラクターだ」と不敵に言い放つ。「東京ドームで大舞台を大岩に与えることは否定しない。今は彼が輝く番だ。でも俺たちがメインを張れる場所、例えば『ニューイヤーダッシュ』で挑戦する価値も十分あると思う。これは新日本の未来を示すためのアイデアとして魅力的だと思っている」と、あえて年間最大興行ではなく、翌日の1月5日大田区大会のメインイベントでの王座挑戦というプランを提示した。

 来年の1・4ドームは棚橋弘至の引退試合(vsオカダ・カズチカ)が行われるため、一つの時代が終わる大会でもある。その翌日にパートナーの大岩をニュースターにするのがザックの計画だ。「まさに2026年は新日本プロレス史上最も重要な年の一つになる。だからこそ俺は全力を尽くして、大岩に初のトーナメント優勝とタイトルをつかませるつもりだ。でも一番大事なのはトーナメントを勝ち抜くことだ。試合日程はその後で考えればいいさ、ハハハ」。IWGP世界王者として今年の1・4ドームのメインを務めた最強外国人が、年末のリーグ戦も主役の座を務める。