ディアス、アロンソと主力流出が相次ぎ、ニューヨーク中から「歴史的失態」と糾弾されているメッツが水面下で起死回生の一手を探っているという。標的とされているのは、今季サイ・ヤング賞右腕のタリク・スクバル投手(29=タイガース)。放出の噂が絶えないタイガースのエースを巡り、移籍先の大本命と目され始めているドジャースと「激突寸前」との見方がメッツのお膝元であるNYで急浮上している。
ニューヨークの米ラジオ局「WFAN」では、MLBアナリストのエヴァン・ロバーツ氏が「メッツはフランシスコ・リンドーアのトレードにオープンであるべきだ」と発言。メッツ関係者の証言も基にドジャースを交えた大型トレードによって、スクバル獲得を狙う〝ウルトラCプラン〟をぶち上げた。その背景にはディアスとアロンソの流出で窮地に立たされたメッツが、辛口のNYメディアから「何か劇的なことをやれ」と突き上げられている現状がある。
一方、スクバルを本命視しているのはドジャースも同様だ。米全国紙「USA TODAY」の敏腕記者ボブ・ナイチンゲール氏によれば、ドジャースはすでにタイガースを魅了するトレードパッケージを準備。代理人スコット・ボラス氏との接触も報じられており、争奪戦は避けられない情勢となっている。
さらにメッツ内部では、フランシスコ・リンドア内野手(32)とフアン・ソト外野手(27)の関係悪化説も再燃。球団側はシーズン中に持ち上がっていた「両者のクラブハウス内での口論」について強く否定しているものの「2人は勝利を最優先するエリート同士であり、衝突などあり得ない」という説明が、逆に緊張感を想起させるとの声もある。
こうした状況からリンドアを放出要員とし、スクバルのトレード獲得に動くべきでないかとの意見もメッツ内部で急浮上しているとされ、インド系の米メディア「スポーツキーダ」などの報道によれば「批判を封じ込めるのに必死なNYのフロントは起死回生を図るべく、誰も考えつかないような交換要員を用意しようとしている」という。
ポストシーズンを逃し、ストーブリーグでも迷走する〝泥船メッツ〟に、果たしてスクバルという怪物を引き寄せる余力は残されているのか。立ちはだかるのは、またしてもドジャース。その行方は摩天楼において、今オフの焦点となりつつある。












