今年のワールドシリーズでドジャースにあと一歩及ばす世界一を逃したブルージェイズが〝リベンジ補強〟へ今オフ、大きく舵を切ろうとしている。スペイン紙「マルカ」英語版によればトロントは2026年の頂点奪還に向け、クラブハウスで愛されている「3人のアイドル」を放出候補としてピックアップ。積極的な再建に踏み切る覚悟を固めたという。
すでに球団側は今オフ、パドレスからFAとなっていた先発右腕ディラン・シース投手(29)を総額2億1000万ドル(約328億円)の7年契約で獲得。まだまだ補強の手を緩めるつもりはなく、今度は外野陣の再編成にも着手しようとしている。
ただ、それに伴ってMLB屈指の強打者でカブスからFAとなったカイル・タッカー外野手(28)の獲得を本気で視野に入れ始めたことにより、給与と出場機会の両面において「誰かを切らなければ動けない状況」も表面化。そこで名前が挙がっているのが、今季135試合出場のネイサン・ルークス外野手(31)、同137試合出場のマイルズ・ストロー外野手(31)、同41試合出場のジョーイ・ロパフィド外野手(26)の3人だ。
ルークスは今季12本塁打、65打点と存在感を示し、ストローは堅実な守備と同打率2割6分2厘で比較的安定した打撃成績を残すなど、いずれもファンに愛されてきた外野の要だ。
そして若武者のロパフィドは今季のメジャー昇格が夏場のみで40日程度だったものの短期間で打率3割3分3厘、4本塁打、14打点と強烈なインパクトを残した将来の主力候補。これら3人の外野手は、現地メディアの間で「アイドル」とも称されている選手たちだ。しかしながら前出「マルカ」は複数のMLBアナリストとブルージェイズ関係者の証言を基に、球団内部で前出の3選手が「即座に強くなるための犠牲」として放出候補に挙げられていると指摘している。
一方、ブルージェイズは主力残留のシナリオにも備えている。自軍からFAとなっているボー・ビシェット内野手(27)の残留交渉が大詰めを迎え、タッカーの市場価値が3億~4億ドル規模に膨張する中で「待ち」の姿勢では競争力を失う危険もある。
そこで名前が浮上したのが、ダイヤモンドバックスのケテル・マルテ内野手(31)。30年まで契約下にあり、直近3年でWAR15・3を積み上げた実力者で、ビシェット退団時の最適解とみられている。
前出「マルカ」は「ブルージェイズには時間がない」とも記す。25年にア・リーグの頂点へ返り咲き、26年も同連覇、そして世界一奪還も狙うためには、たとえ最も愛される選手との別れが必要でも即断が求められる。「ドジャースへの雪辱」を胸にトロントは今オフ、非情な決断を連発することになりそうな気配だ。












